レイアウト製作記 No.19

Nゲージレイアウトの製作記です。作業の進行にあわせて随時更新します。ストラクチャーは主にジオコレをベースに再塗装・改造を施して楽しんでいます。

15/1/31 - No Room for Squares

再開発ビルに欠かせないのがアクリル製のサインです。今回は周辺地図とテナントサインの2種類を作ります。



店舗は定番を中心にまとめ、ビルは「西飯倉スクエア」と名付けました。1/150サイズに縮小印刷(右)するとほとんど見えないのですが、お店のイメージ写真や黒とビビッドカラーの配色にも凝ってみました。大戸屋とファミマ!!は言われればなんとか判読できるといった感じでしょうか?



特に'10年代の再開発を意識して、表裏2枚を貼り付けて両面にして透明プラ板でサンドイッチ、0.25mm厚プラstripで枠を作りました。枠は塗装待ちです。



「交差点の建物C」は、通りに面した面以外のつくりが明らかに手抜きで、最低限の造形しかありません。今回レイアウトに配置する際にはこの面が表通り側になるのでお店を入居させるべく開口。一体成型のためニッパーで地道に壊しました。



奥行短縮と角度変更を行ったさんけいの「鋭角ビル」 のベース塗装が済んだので仮組みしてみました。ペーパーならではのシャープな窓枠表現が良いです。



続いて以前作成したアスファルト面をマットメディウムでしっかり固定しました。



他の部分も同様に0.25mm厚のプラ板でアスファルト面のベースを作成。



タイルはバフを基調にした色合いでしたが、実物のような赤みを追加するため塗装変更してみました。タンのベース塗装にハルレッドとフラットホワイトを混ぜたものを薄めて筆塗りしましたが、白が足りずすっかり茶色になってしまい、これは失敗。



最後に港湾地帯のワイドトラムレールをボード配置に合わせて斜めに切断しました。タキはとりあえず薄めたフラットアースで軽めに汚してあります。

15/1/4

あけましておめでとうございます。年末年始にも色々と進めました。



大地農園のプリザーブドフラワー「ピーコックグラス」を使い、街路樹を表現します。



最も繊細で自然なシルエットが出る穂先を使用し、上から5cmのところでカットしました。天然素材を使っている製品だけあり枝ぶりはまちまちです。



発泡スチロールの地面に仮固定するとこんな感じになります。どうでしょう、初挑戦の素材ですがなかなかいい感じだと思いませんか。



次に再開発ビルの続きです。事務用品のクリアファイルを2mm幅に切り出してマットメディウムで固定し、1F部分にガラスフィンを表現します。



建物のベースへの取付ツメは全て撤去、正面の縦長看板も(高層ビルではないので当たり前ですが)高層ビルのイメージにそぐわないのでニッパーで撤去しました。そのうえでパールグレーでスプレー塗装しました。



ベース塗装後、ひとまず組み合わせるとこんな感じです。屋上パーツは広告塔を外したうえで前後を逆にして取り付けてイメージチェンジを図りました。竣工時の雰囲気を確かめるために、こばるの「コンクリートタイル1」をパールグレーで塗装したタイルと枝ぶりのよい街路樹を仮置きしてみました。
このビルは次回以降、色差しも含めてまだまだ手を加えていきます。



高架線の線路にEvergreenのプラ材を追加して賑やかに。ちょっとランボード?が目立ちますが、きちんと塗装したらまた雰囲気が変わると思います。



さらにジャーマングレイに塗ったプラ板を裏面に接着してサードレールを繋げました。



都バスバス停は広告を追加し、前述のクリアファイルでガラス部分を再現。緑のラインはごめんなさい、まだ未着手です。



最後にTomixから再販されたタキ25000を港湾エリアに追加しました。密自連に換装しないとちょっと格好悪いですね。左側のかわいいvanはRietzeのMercedes L319です。

14/12/23

日曜日はよく晴れて塗装日和となりましたので、ベース塗装を一気に進めました。



まず1F部分の改造を進めてきた建物コレ「昭和のビルC」をスプレー塗装しました。レンガ部分は中央線でおなじみの朱色1号、1F部分はサンド、看板はジャーマングレイで塗装しています。ブティックの外壁はこのままだと色合いがちょっと埃っぽいので、今後黄味と艶を足すつもりです。



次にチョコレート屋さんも白に近いパールグレーで塗装、屋上はミスティーグレーとしました。店主には気の毒ですがあいにく開店はクリスマスに間に合いませんでした。次の商機には必ず間に合わせますのでご勘弁を。



都バスのバス停は実物はかなり艶を抑えた銀ですが、最新型のイメージを強調するためにMr.カラーの8番で塗装しました。



ジオタウンの「オフィスビル1」を購入、早速ジャーマングレイで塗り直しました。レンガ調タイルは活かさずにあくまで単色とし、住所は赤城町ですが「住友不動産西飯倉ビル」としました。すべての階について床を再現している点や細部の造形のシャープさなど、精密で堅実なつくりはさすが関水金属。
最近は新作の話を聞きませんが、ぜひこんな感じの2000年代後半~のガラスが主役のビルを出してほしいものです。



最後に同じくジオタウンのガラス張りビル「ブランドビル1」を、強引に再開発オフィスビル風に小改造します。

まずは建物をばらし、半透明プラのガラスパーツをカッターで1・2Fと3F以上に分割します。ついでにHMVもどきのステッカーは全て剥がしました。KATOのストラクチャーはどういうわけか、ステッカーに関しては昔からやっつけ仕事なんですよね。



実物の高層ビルを観察すると、低層階部分についてはガラス壁面をセットバックさせてその前に支柱が並んでいることが多いので、それにあわせて内装パーツとガラスパーツの順番を逆転させます。製品状態では入口が開口させてありますが、半透明プラの分厚い断面が目立つのでパーツを上下逆にして使いました。2Fに移った開口部はテラスとし、その横のエントランス上部には最近よく見かける木材を使った処理をEvergreenのプラ材で再現してみました。

さて2014年も残すところあとわずかとなりました。後ろ半分の作り直しを始めて1年が経ちましたが、未だ街並みの雰囲気が伝わるような進捗度には達しておらず、ちょっと作業ペースが遅すぎたかなと反省しております。来年はできるだけ早い段階で「ああ、これがしたかったのね」と合点頂けるようなcityscapeを提示したいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いします。

14/11/3 - A World Gone Plastic

都バスのバス停を一から作り直しました。



モデルは前回と同じく「広告付きバス停留所」です。全体的に一回り小さくまとめ、支柱も0.78mmとやや細めのプラ材を使っています。また一部支柱の配置をデフォルメして自立できるようにしました。緑色のラインは別パーツにして、塗装後取り付ける予定です。採光窓もプラ板で作ろうとしましたがうまくいかず、とりあえず保留としました。



発売されたばかりの新製品、「交差点の建物C」を加工します。ジオコレ初?の事実上の外国型で、イメージとしてはBrooklyn Heights辺りの高級アパートメントといったところでしょうか。英語の製品名は"brownstone apartment"とありますが、実際にはレンガの彫刻がされています。



この手の住宅の玄関は古典主義的な装飾で飾り立てられているので、ささやかながらEvergreenのプラ板と丸棒で飾り付けてみました。



全体的にあっさりとしているので、プラ板とプラ棒で装飾を追加しました。次回は玄関への階段を作り直します。



次に「喫茶店・カフェ」のカフェの階段入口部分について、あまりにも高さが低く違和感があったので0.5mm厚プラ板で作り直しました。ついでに使わない取り付け穴も塞いでいます。この建物は雑貨屋さんとして正面部分を作り直す予定。



「駅前商店A」の外食店は素直に牛丼屋さんにする予定です。ガラス張り部分は一から作り直すため、既存の窓枠をすべて撤去しています。こちらも不要な取り付け穴を0.5mm厚プラ板で塞ぎました。



前回着手したブティックにもプラ棒を追加、KATOの「側溝」の看板をサンドイッチして重厚感を出しました。

最後にジオコレの新製品の考察です。「交差点の建物」シリーズはやはり一体成型、窓セルユーザー取付、汚し塗装なしと「倉庫B」の仕様を引き継いでおり、手塗り工程がなくなったか、あるいは最小限にとどめているように思われます。

最近は仕事が忙しくなかなか思うように工作が進みません。しばらくはちまちまとしたプラ板工作にお付き合いいただければと思います。

14/10/13 - Come Rain or Come Typhoon

多忙で更新ができておらず申し訳ございませんでした。



建物コレ「昭和のビルC」の1F部分に高級ブティックを作ります。



側面タイルにはTOMYTEC「地下鉄入り口」に付属する歩道パーツを2セット分贅沢に?使用。他にはEvergreenの角棒とPlastructのL字鋼を使っています。さらにKATOの「側溝」を看板として使う予定です。



次に建物コレ「駅前商店A」改めチョコレート専門店を作ります。
このみずほ銀行ATMコーナー風ビルは一体成形で、さらに裏側からこれまた一体成型のガラスパーツがべったり接着されているという難攻不落の要塞仕様。ガラスを外す作業がとにかく大変なストラクチャーでした。



既存の1F正面部分を撤去し、0.4mmプラ板による積層と角棒で作り直しました。フランスに本店のあるショコラティエという設定です。



elevated railwayへのアプローチ部分に、TOMIXの複線カーブレールを追加しました。



Oxford の「1/148 VW ビートル(ターコイズ)」が仲間入りしました。イギリスのメーカーのダイキャスト製品で、京商が輸入しているようです。塗装の艶も適度でバンパーがややごついですが割とシャープな造形・着色がなされています。



リノベ倉庫のベース用に建物コレの「倉庫B」を購入しました。定価¥2,500とジオタウン並の価格設定ですが、なんとこの製品、ご覧のとおり建物コレ・街コレ特有の汚し塗装が一切ありません。塗装という観点でいえば、色差し(吹き付け塗装のように見えます)もしっかりしており、全体的にかっちりした印象です。また分厚い土台もなく、ガラス表現も従来の分厚い半透明プラを接着剤でべったりくっつける方式から、GM板キットのようなユーザーが透明プラ板を貼り付ける方式に変わっています。

一体何があったのでしょう?私としてはこの上なく歓迎したい変更です。今後発売される新製品がどうなるのか、よくチェックしたいと思います。

残念ながら今回あまり作業は進みませんでしたが、工作意欲は旺盛です。次回以降色々手を付けていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。

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