レイアウト製作記 No.25

Nゲージレイアウトの製作記です。作業の進行にあわせて随時更新します。ストラクチャーは主にジオコレをベースに再塗装・改造を施して楽しんでいます。

17/07/24 - Out of the woodwork

暑い日が続きますね。まずは雑居ビル5Fのカフェの続きです。



窓サッシ裏に木製の窓枠があるという設定で、窓枠の内側にタンで塗装した1.5mm幅プラ板を接着しました。タンは「西飯倉スクエア」のテラコッタルーバーにも採用したお気に入りの色で、柔らかい印象を与えてくれます。



次にカフェのカウンターを作成。天板は4mm幅プラ板で、0.7mm厚プラ板をL字に組んだ側板と組み合わせています。塗装は天板がタンベース塗装にレッドブラウン+クリヤーオレンジ筆塗り、側板はダークグレー単色です。



ついでテーブルを作成しました。天板は塗装も含めてカウンターと同様です。脚は鉄製という設定で、直径0.5mmの極細プラ丸棒をジャーマングレイで塗装しました。



テーブル類をお店本体と組み合わせるとこうなります。何とかカフェらしく見えますでしょうか?テーブル天面はクリヤーオレンジを混ぜることにより色味に華やかさと艶を加え、マットな床面と差別化しています。



LEDライトを点灯し、窓の外から眺めたところ。こうなると次は椅子が欲しくなってくるのですが、果たして不器用な私に作ることができるかどうか・・・



待望の鉄コレ都営10-000形が入線しました。無骨でありながらかわいらしさもあり、とても好きな車両です。無線アンテナ、床下機器、連結器がプラ成形色なのが気になったので、ミスティグレーとつや消し黒で塗装しました。



内装パーツはボルドーで塗装されなかなか素敵だったのですが、実車は暖かみのあるアイボリーが基調のため塗り直しました。内装パーツは全然見えなさそうで意外と目に入り、無意識下で車両の印象を左右します(と思います)。塗料は小田急アイボリーを選びましたがやや小奇麗で現代的に過ぎる印象。もう少し黄味が強いほうが実車らしいですね。

17/6/22 - Between the sheets

雑居ビルに小さなカフェを作ります。

お店はKATOの「ビジネスビル2(グレー)」の5Fに入居し、臆病者の私にはとても入れないロケーションです。遠目からでも良さそうなお店が入ってそうだな、と期待させてくれる優しい照明の灯るお店にしたいと思っています。またライトユニットをプラ板でサンドすることによって隠し、他のフロアに光が漏れないように工夫していきます。



まずは製品パーツの5F/6F仕切り板の下に0.7mm厚プラ板でもうひとつ天井を作り、その空間に「電飾キットE2」を配置してみました。
…しかしこれでは天井が低すぎ、どうしても窓と干渉してしまいます。



そこで作戦を変更し、ひとつ上のフロアである6Fの床上にライトユニットを設置、仕切り板に穴を開けて5Fを照らすことにしました。

これにより天井は製品のフロア仕切りをそのまま使えるようになったのですが、内装を作り込む際の加工性を考え、同じ大きさに切り出した0.7mm厚プラ板(右)を追加して裏面をジャーマングレイで塗装しました。



以上が組み込んだ状態です。写真からは分かりませんが照明部分にはWaveの「アイズ」をはめ込むことで光を適度に放散させ、より照明らしい光り方にしています。また階段部分との仕切り板も0.7mm厚プラ板で作成し、裏面をジャーマングレイで塗りました。



5Fの床は、表面をパールグレー・裏面をジャーマングレイで塗ったプラ板で遮光し、その上からピッチの広いV-grooveプラ板をタンのスプレー塗装+エナメル塗料レッドブラウンで塗装して作成した無垢材フローリングを追加しました。



次に6F床上に置かれたライトユニットを隠すため、0.7mm厚プラ板を切り出して「第2の床」パーツを作成しました。



製品塗装に近似のガルグレーで表面を塗装し、遮光用に裏面をジャーマングレイで塗装して6Fのライトユニットの上にセットしました。こっそり床面レベルが5mmほど上がっていますが、ほとんど分かりません。



5Fの照明を点灯するとこうなります。配線は階段側に引き回し、各フロアの仕切り板に小さな切り欠きを設けて一番下の1Fまで通しています。



下から見上げたところ。照明は2つでは少なすぎるというのは置いておいて、ライトユニットを隠して電飾する、という目的は達せられたと思います。
次回は楽しい内装の作成に入っていく予定です。

17/3/12

前回高架駅が(ほぼ)完成したので早速レイアウト本体に設置します。
・・・と思ったのですがその前に、elevated railwayの線路に一部歪みがあることが判明したので、まずはその修正から入ります。



KATOのフレキを金属用ニッパーで慎重に切断し、Evergreenのプラ材を接着します。



全体を裏面を含めてジャーマングレイで塗装し、レール表面を割り箸で磨き出して出来上がりです。



さて、これでようやく西飯倉三丁目駅の設置ができます。約1年前にレイアウトボードから"独立"させた「西飯倉」エリアに高架駅、高架線、建物を並べたところ。



次に反対側より。手をつけるべき個所が多すぎてまだ何から着手するか決めかねていますが・・・1年半前に整理した優先事項リストのなかでは、道路・歩道の整備がもっとも遅れていますから、まずはそれでしょうね。あとは東急西飯倉駅が残っています。



少し視線を落として住宅街から高架線を眺めたところ。粗の多い仕上がりですが遠目にはなんとか合格でしょうか。



西飯倉三丁目駅のホームにPreiserの人形を2体設置しました。駅は見せ場のひとつということで、手持ちの中からとっておきの二人を選んだつもりです。笑



まもなく2番線に進入する01系の浅草行と、その到着を白線の内側で待つお客さん。残念ながら実物は今日がラストランとのことですが、西飯倉ではこれからもずっと走り続けます。

最後に、当サイトはおかげさまで累計20万アクセスを達成することができました。いつもご覧いただきどうもありがとうございます。

17/02/06 - 東京メトロの駅をNゲージで再現する (大筋完成編)

前回の作業でホームがほぼ組みあがった「西飯倉三丁目」駅にアクセサリー類を追加します。



まずは2番ホーム(浅草方面)。FRPベンチ、消火栓、駅名標をはじめとするサイン類を追加。駅名標は埋込型には営団スタイルに駅ナンバリングを後付けしたタイプを、ホーム柱用には正方形の新ゴタイプを採用しました。



次に1番ホーム(渋谷方面)。サイン類のほとんどは試作段階で作成済ですが、駅名標や「構内案内」など一部今回さらに手を入れました。



No.23以来放ったらかしていたホーム柱に0.5mm厚プラ板でベース部分を追加し、ミディアムグレイで色差ししました。



柱をマットメディウムで固定して、東西線地上区間でみられる柱貼りの縦長駅名標を自作して貼り付け。かなり小さいですがぎりぎり判読可能です。ただおそらく現実には前述の正方形タイプとこの縦長タイプが同居するケースはないかと思います。



プラ棒を1mm幅に切り出して西武イエローで塗装、フラットレッドで赤ポチを追加してお手軽に非常停止ボタンを作成。小粒ですが目立つ色なので良いアクセントになりますね。本当はこれに付帯する様々なサインを一緒に追加してやりたいところですが、今回はここまでにしました。



組み立て時に発生したスキマを隠すため、外側と内側に小田急アイボリーに塗ったプラ板を追加して、とりあえず完成です。



これにて銀座線の地上駅「西飯倉三丁目」駅はようやく形になりました(線路は仮のものです)。もちろん駅舎の内装をはじめ、ホーム端の柵や番線表示などまだまだ工作ポイントは沢山あります。



反対側から。既製品の立派な高架駅と違って、よくある普通の駅が再現できたかなと思っています。本当はホーム壁に小さな窓があるとよりそれっぽいですね。



さて、国内でもウッドランドのscenic accentsを取り扱っている店があることを知り、Assorted Junkを通販で購入しました。これが公式の商品画像。



そしてこちらが実物。手塗り工程が雑で、原色を多用していることもあって非常に残念な出来です。もっともそもそもの造形がもったりしているので、工員さんとしても綺麗に塗り分けようがないという感じですね。



詐欺同然の商品画像はいただけませんが、junkは製品化自体が稀で出してくれただけでも感謝したいほど。ジオコレのアクセサリー類と同じ軟質プラ製であることを活かしてデザインナイフで傷をつけ、もったり感を軽減してエッジを強調しました。その後全体にジャーマングレイをスプレーでベタ塗りし、鮮やかすぎない色で彩色。この段階ではあまり製品と変わりませんが…



この下地塗装がうっすら残る程度に全体をマホガニーでスプレー塗装。モールドを強調し下地塗装を露出させるために軽く紙やすりをかけたあと、フラットアースを全体にエアブラシして色調を落ち着かせて完成です。ちょっとマホガニーの吹き付け量が多すぎ、せっかくの下地塗装を活かせきれなかったのは反省点です。

17/01/22

遅くなってしまいましたが、あけましておめでとうございます。2017年も「それなりレイアウトの作り方」をどうぞ宜しくお願い致します。
今回の作業は「西飯倉三丁目」駅の続きで、主にプラットホームの製作を進めました。



ホームへ上る階段はKATOの「近郊形跨線橋」の階段部分を使っていますが、今回これをレイアウトボードの大きさに合わせてローレリーフ状に斜めにカットしました。



近鉄オレンジで塗装したラインカラーパネルはミディアムグレイをエアブラシで薄く吹きつけてトーンダウンし、マットメディウムでホーム壁に固定しました。



ホーム屋根はミディアムグレイに黒や白を混ぜてエアブラシでローライト・ハイライトを追加し、屋根特有のざらついた質感を表現しました。



ホーム断面の警戒塗装は試作時同様に光沢紙への印刷で表現。ノンスリップタイルと点字ブロックは普通紙に印刷し、マットメディウムで固定しました。プラや塗装を侵さず木工ボンドのテカリもないので最終組立にもってこいのマットメディウムですが、乾燥後の光沢が全くないわけではないので、はみ出さないように気をつけています。



最後にホーム壁に沿った柱を追加したところです。塗装部分は試作時と比較するとかなり彩度を抑えているので、点字ブロックの黄色が目立ちますね。次回は待ちに待った駅名標ならびに各種サインの貼り付け、ホーム屋根の固定を行いたいと考えています。

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