レイアウト製作記 No.9

Nゲージレイアウトの製作記です。作業の進行にあわせて随時更新します。

09/4/29

近頃は新緑がきれいですね。早い方はゴールデンウィークに入っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。



まずはやり直し箇所の地形を4mm厚のバルサ材と方眼紙で作り直し、紙粘土を塗りました。乾燥し次第、手直しを行ってエアブラシで塗装する予定です。この箇所の地面の処理が終わると、基礎地形の製作は(とりあえず)全て完了したことになり、きりがいいので次は通電と試運転に入りたいと考えています。



また今更ですが単線部分に架線柱Aおよび街コレ第4弾「交番・詰所」の架線柱を設置し、マットメディウムで固定しました。架線柱の設置作業はあとはポイント周辺を残すのみです。



フォーリッジクラスターをできるところまで接着しました。まだ土台が白く露出している部分がちらほらあるので修正は必須です。この写真ではわかりにくいですが、同時にトンネルポータルをミディアムグレイのアクリル塗料で筆塗りしています。



以前まとめて作ったザ・樹木の竹をマットメディウムで固定しましたが、それだけの作業でスポンジがぽろぽろ崩れるのには呆れました。この調子では接着剤で直接固定されている部分以外、全部どこかに行ってしまいそうです。ザ・樹木の自称"フォーリッジ"はとにかく崩れます。KATOの樹木キットのクランプフォーリッジに慣れてしまうと、これはちょっと許せません。



廃車体倉庫を塗装しました。タネ車は鉄道コレクション第1弾の「私鉄木造貨車ワフ+ト」のワフ71で、立たせるためにステップを一部切除しています。表記をつぶしたくないので再塗装はせずに成型色の黒を活かしました。エアブラシでバフ:ミディアムグレイ=1:1を屋根の中心部に細吹きして変化をつけてから、全体にフラットアースを吹きました。結果はちょっと白っぽすぎますね。黒に対してはフラットアースよりも濃い茶色を吹き付けるべきでした。



製作記にも登場率の高いマイクロエースのCタイプディーゼル「8500形(DD12)」をエアブラシでウェザリングしました。屋根上を中心にフラットアースを吹き、さらに濃くしたいところにピンポイントでレッドブラウンを細吹きで吹き付けました。ちなみにCタイプシリーズは他にED41タイプ、工事用凸タイプが在籍しています。


09/4/19

まずは架線柱の設置です。マットメディウムを使ってひたすら固定していきました。





これで複線区間はほぼ設置が終わりました。



山の上の地面にバフ:ミディアムグレイ=1:1を吹き付けて塗装しました。さらに岩の階段部分にも吹いて、岩場との差をつけています。



岩場の色が白っぽすぎるのが気になったので、一気に塗り直しました。色合いは以前と同じでミディアムグレイ→スカイグレイ→ダークグレイですが、薄め液の量を少なめにして調整しています。ただしダークグレイだけはだいぶ薄めないと濃すぎるので、以前のように多めに薄めています。これで階段部分と色の差がわかると思います。



今更ですが、ヤードの地面の続きを行いました。線路周りをだいぶ薄めたフラットアースを筆塗りし、線路以外の部分にはバフ:ミディアムグレイ=1:1を吹きつけて色に変化をつけました。最後に割り箸で磨きだして終了です。ちらっと写っている青い車両はLife-Like製のRF&Pの貨車です。



中途半端なところで終わってしまっていた非電化区間の塗り直し作業の続きです。前回に引き続き、色合いを既存部分にあわせるため、アクリル塗料のフラットアースをほとんど薄めずに塗りました。



次に全体にバフを吹き付けます。既存部分よりも暗く、全体的にグレーっぽさが残りますがとりあえずこれで完成とし、割り箸で表面の塗料を落としました。



ついでに、沼?の色をアクリル塗料のフィールドブルーのアクリル塗料で塗り直しました。上の写真と比べると違いがよくわかります。いずれここは橋らしくする予定です。



さて、この度三ノ瀬警察では暴徒鎮圧用の装甲車を導入しました。ザッカ製「自衛隊制式装備コレクション Vol.2」の96式装輪装甲車の塗り替えです。このシリーズは、オーバースケール・造形が甘い・窓が抜けていない・塗装にテカリがある等クオリティーはイマイチで評判が悪いのですが、安く売られていたので買ってしまいました。上の写真は購入状態です。



警察に配備されているという設定なので、武装(自動擲弾銃?)は撤去し、色も塗り直しました。まずはエアブラシでフラットブラックを全体に吹いたあと、下回りをマスキングして本体部分にフィールドブルーを吹きました。ライト等の色さしはエナメル塗料です。正面のライトは位置を思いっきり間違えています…。色のイメージは紺だったのですが、仕上がりはだいぶ暗くなってしまいました。いずれPoliceの表記をいれ、警察の車両であることをアピールしたいです。300円で平和な町にまた余計な装備が増えてしまいました。


09/4/8

いよいよ関東の桜も散り始めましたね。



さて、まずは大量生産体制で「架線柱A」「架線柱B」の切り離し作業とペーパーがけを行いました。



その後、切り離した部分のタッチアップに移ります。架線柱Bは、茶部分はフラットブラウンとフラットブラックを混ぜたもの、緑部分は濃緑色(いずれもアクリル塗料)の筆塗りです。架線柱Aはスカイグレイとミディアムグレイを混ぜた近似色を筆塗りしました。



架線柱Aの固定を行いました。あらかじめ開けておいた直径1.5mmの穴に突起をさしこみ、少量のマットメディウムで固定しました。



また港まわりの小物類をマットメディウムで固定し直しました。今まではWoodland ScenicsのAccent Glueを使っていましたが、接着力不足で人形等がすぐ倒れてしまうので、これからはマットメディウムでいくことにします。



前回失敗した線路にアクリル塗料のフラットアースを筆塗りしました。途中で塗料を切らしてしまったのでまだ完了していませんが、塗り終わり次第バフを全体に吹いて色合いを既存の部分に合わせる予定です。



ついでにバラストの色が変わるこの部分にもフラットアースを塗りました。これからの塗装で自然にぼかせるか、不自然になるかが左右されそうです。



今回も岩を塗装しました。色合いは前回と同じですが、今回は少し薄め液を少なめにしました。この場合ダークグレイはかなり濃いので、アクセント程度にとどめます。



トラックコレクション第5弾を購入しました。右のクレーン付き仕様のトラックは、シャーシの色合いが鮮やかすぎてそのままだと玩具っぽいので、ナンバープレートをマスキングして、サイドバンパーとあわせてフラットブラックで塗り直しました。結果だいぶ落ち着いています。

次回は、警察に新たな車両を配備する予定です。


09/3/30

もう4月が近いですが、寒い日が続きますね。今回は休暇が残り少ないこともあり、色々と進めました。



まずは前回失敗した正面側の岩のやり直しです。まずは発泡スチロールを木工ボンドで接着し、おおまかな形をつくりました。



発泡スチロールが固着されたらミラコンを流し、前回と同様にペインティングナイフで整形しました。前回の写真と比べると、岩がそれっぽい形になったことが分かります。



さて、岩の塗装です。アクリル塗料をじゃぶじゃぶに薄め、塗り重ねる方法をとりました。使った塗料はミディアムグレイ→スカイグレー→ダークグレーの順です。



逆側も同様です。ベージュに近い色のミディアムグレイを使っているため、地面の色ともすんなり馴染みます。階段部分は溶剤で一旦塗料を軽く拭き取り、その上にバフを追加で塗ったのですが、写真ではほとんどわかりませんね。



銀閣の建設予定地も同様に塗装を済ませました。肝心の銀閣はまだ全く手をつけられていません…。



次に、ずっと保留にしていた集中工事エリアの横を走る非電化線のバラストの修復を行いました。ポイント部分にバラストを撒くのと同じ要領で、リキテックスのマットメディウムにKATO製バラスト(灰色)を混ぜたものを、バラストが剥がれてしまった部分に追加しました。



ここは茶色バラストの線路にする予定なので、スプレー塗装で色をリセットします。スプレーはエアブラシと違い吹き付け範囲が広いので、新聞紙と安物のマスキングテープで厳重にガードした上で塗装しました。色はフラットアースの代わりにウッドブラウン…のはずが誤ってレッドブラウンを吹いてしまい、思っていたよりもずいぶん濃い色になってしまいました。



仕方ないのでエアブラシでアクリル塗料のバフを全体に吹きつけたあと、フラットアースを吹いて色を無理やり明るくしました。色は狙っていた茶色というよりもグレーに近くなってしまったのですが、意外に悪くないですね。



最後に、駅のすぐ横にもミラコンの岩場を作りました。これでミラコンは1箱ほぼ使い切りました。次回は架線柱の設置か、リセットして白紙になっている部分の工事に取り掛かる予定です。


09/3/27

さて、史実のほうは日にち的に終わってしまいましたが、春の目覚め作戦は進行中です。最近は同名のミュージカルも流行っているようですね(ネタは別物ですが…)。



今回のメインは岩面の製作です。作り方通りに、発泡スチロールの土台の上にミラコンを盛って整形する方法をとりました。



ミラコンです。屋根などの修理に使う日曜大工用品なので、多くのDIY店で手に入ります。色はグレーと白がありますが、あとで着色するので白が無難です。値段は定価で500g470円です。



ミラコンに水を加えて練ります。要領は石膏と一緒です。



ペインティングナイフで切れ目を入れ、岩面を整形します。



硬化が進んでから切れ目をいれると、細かくシャープな彫刻となります。しかしちょっと細かすぎた感がありますね。この部分は、下地処理(理想の形に発泡スチロール等を配置する)を怠ったため形がのっぺりして微妙なので、やり直しを検討中です。



いっぽう反対側はいい感じになりました。着色していないので分かりづらいですが、この岩場には道路から上の畑へとつながる階段があります。



ちなみにエセ銀閣(畏れ多くもフジミの銀閣を小改造する予定です)を配置する予定地にも同じ方法で岩場をつくっておきました。



山の全体像です。こうしてみると、以前よりも山の形が自然になっている気がします。



最後に、岩場周りを除いてエアブラシで地面を塗装しました。使用した塗料の割合はアクリル塗料のバフ:ミディアムグレイ=1:1です。次回は岩の気に入らない部分のやり直しと、中央を走る線路の処理に取りかかりたいと考えています。


09/3/7

作業再開から1年が経ち、OCNのサーバーでは容量が足りなくなるので忍者へ移転しました。これからは広告が自動挿入されてしまいますが、比較的少なめなので特に問題ないと思います。



前回の作業で大量の発泡スチロールのゴミが発生したことに加え、架線柱を設置する前に線路の塗料を剥す必要があることに今更ながら気づいたので、まずは線路の磨きだしを行いました。100円ショップで購入した割り箸を使って地道に剥がし、ほぼ全区間磨きだしました。最後に掃除機で塗料カスやホコリを吸って完了です。これにより、電源を入れれば車両を走らせることも(おそらくメンテナンスが必要ですが一応)できるようになりました。



次に集中作業箇所の地形製作です。前回製作した厚紙の道路の上に紙粘土を薄く塗り、発泡スチロールのスキマを紙粘土で埋める作業を行ったあと、指に少量の水をつけてならしました。厚紙の浮きなどまだ修正すべき点は多く、乾燥後再び紙粘土で手直しする予定です。



さて配置するストラクチャーが決まりました。このレイアウトで最も多く登場する街コレ第2弾の「木造平屋住宅」とKATO製「機関区施設セット」の用具倉庫です。木造平屋の玄関先には角型の木材(100円ショップの料理用ようじ)をカットして階段として接着しました。乾燥後、紙粘土を塗って地形になじませます。木造平屋があちこちにあるのには、街コレ2が発売された際、住宅が不足していたので8セット確保したという経緯があります。用具倉庫は本体をバフでスプレー塗装後、エナメル塗料でフラットアースを筆塗りし、もとの上品すぎるこげ茶から色調を変えてあります。他にもGMのステッカー等が貼ってありますが、屋根は青っぽい変なグレーで塗ってしまってあるのでいずれ塗り直します。



レイアウト後ろ側から見るとこんな感じです。倉庫のまわりはGM製の石垣をハサミでカットして木工ボンドで接着してあります。横を走るS字カーブの線路は非電化で、D51だと少し大げさなのでB6くらいの蒸機かディーゼルが欲しいですね。外国製品の蒸機もなかなか魅力的で気になります。


09/2/17

今回から9ページ目に入りました。



TOMYTECの新製品(といっても先月発売ですが)、「架線柱A」「架線柱B」を購入しました。



左手前に「架線柱A」(複線用)を仮置きしました。付属の土台は使わず、ドリルで2mmの穴を開けて立たせています。TOMIXの複線間隔にあわせてあるのか、GM製よりも広めに設計されており助かります。



ヤードに「架線柱A」、本線にはGM製「複線架線柱」を仮置きしました。だいぶそれっぽくなってきました。



新線に「架線柱B」を140mm間隔で設置しました。これも土台は使わずに、1.5mmの穴を開けて挿し込んでいます。さて架線柱の設置はまだ終わっていないのですが、2・3月中に、進度が遅いエリアの集中工事を行うことにしました。名付けて「春の目覚め」作戦です(笑)

集中工事の対象となるのは、



この青い線の枠内です。ご覧のとおり、半分はボードが露出しており全体のなかでも特に進行が遅れています。左手前の部分は集中工事にあわせて木造平屋とその周りの道路の配置を変更し、地面も作り直す予定です。



地形の製作に入る前に、発泡スチロールを土台にして厚紙で道路のベース部分を先に作っておきました。こうすれば坂道も思った通りの勾配で製作できます。



続いて1cm厚の発泡スチロールで地形を作りました。次回は紙粘土を使って厚紙と発泡スチロールのスキマ埋め・地面の製作・水田または畑の造成に入ります。



またここは集中工事エリアではないですが、水田が小さく仕切られすぎているのが気になっていたので、彫刻刀を使ってあぜ道を引っ剥がしておきました。

トップページに戻る