Nゲージレイアウトの製作記です。作業の進行にあわせて随時更新します。ここに掲載した内容は追ってレイアウトの作り方、ストラクチャー、アクセサリーなど各ページにてまとめていく予定です。
地震が頻発してちょっと怖かったことを除けば、良い天気に恵まれ作業日和の週末でした。
ボロボロだったホーム屋根をパーツを持ってきて修復しました。しかしプラの歪みが激しく、ホームに開けた穴を使うのは困難と判断し、ホームの穴を鉄路柵の取付脚で埋めました。
前回から製作していた半端な長さの架線柱は、瞬間接着剤でがっちり補強したのち、暗緑色のアクリル塗料でタッチアップして設置しました。写真には写っていませんが、今までずっと設置していなかった駅部分にももちろん設置しています。
駅構内の踏切板には、KATO製「スポート・変圧柱」キットに付属のものを使用しました。やや狭いですが小さな駅ですのでよしとしましょう。オリーブドラブでスプレー塗装し、そのままだと緑が強すぎるのでレッドブラウンを上から筆塗りして仕上げました。
これらを組み合わせるとこうなります。ホーム屋根はどうみても対向式ホーム用ではなく私鉄感ゼロなので、色合いで印象を変えることにしました。屋根部分はハルレッド、支柱部分はフラットホワイトをベースに、フラットイエロー、フラットブルーを少量混ぜたパステルグリーンで塗りました。この地方地鉄風のカラーリングは、駅のすぐ横にある詰所(街コレ第4弾)を参考にしました。
さて、TOMYTECの情景小物をフル活用して作業のスピードを上げるとします。それにしてもジオコレシリーズの登場によって、ここ10年程でNのストラクチャー・アクセサリー事情は様変わりしたと言っても過言ではないでしょうね。(多少精密さは落ちるにせよ)今までは自作するしかなかった建物や、酔っぱらいの人形やちょっといけない自動販売機など、国内既製品ではほとんどなかった類の小物も展開してくれるので非常に助かります。
今回は「橋A」と「トンネルポータルB」を使います。ちなみに私はTOMYTECの手先ではなく、広告リンクを張るつもりもありません。笑
情景小物、「トンネルポータルB」を使ってレンガ陸橋を作ります。下の1/4は不要なので、プラのこを使って切断します。この商品はレンガの表現が大変よくできていて、欠けなども再現されています。色もいい感じなのですが、やはりお決まりのドライブラシ風塗装が気になるので、フラットブラウンのアクリル塗料を全体に塗り、薄めたミディアムグレイで落ち着かせています。
厚紙で土台を作り、マットメディウムで接着してできあがりです。逆側も同様に設置しています。
次に水路に「橋A」を架けます。そのままだとボードからはみ出してしまうので、やはりプラのこを使って一部をカットしました。製品状態の色は青っぽくて個人的に好みでなかったため、アクリル塗料のミディアムグレイで全体を塗りなおし、薄めたバフとフラットブラウン(本当はフラットアースが良いのですが、たまたま切らしていたので…)で色合いに変化を出しました。
同様に塗装した橋を、非電化区間にも設置しました。これで道床が浮いている状態をなんとかできました。
とりあえず形は整った三ノ瀬駅ホームに小田急の車両を出しました。駅名票など、楽しいディテールの作業はまた今度に持ち越しです。
ようやく駅に手をつけました。10年前、レイアウト着工当初は国鉄の急行停車駅風にしようと考えており、そのなごりでKATOの「ローカルホームセット」を使っています。駅舎は小田急標準型もどきを作りたいのですが果たして…
このプラットホームには溶かしたプラスターを塗って、プラのつるつるした表面をざらつかせてあります。これがかなり効果的で、石積っぽさがぐんと増していい感じなのです。ただ以前完成させた際は青っぽいグレーで塗ってしまっていたうえ、余計な取付穴だらけで表面も凸凹していたのでやり直しは必須。これはヤスリで極端な凸凹を削り落として、使わない穴をパーツの足で埋めた状態です。
アクリル塗料のミディアムグレイを筆でベタ塗りし、下部を中心にレッドブラウンを吹き付けて仕上げました。
半端な長さの柵をGMの鉄路柵をフラットホワイトで塗って設置して、プラットホームは完成です。地鉄との連絡口を設置しようかと考えていましたが、駅全体のイメージに合わないのでやめました。次回はホーム屋根x2も完成させたいと思います。
このレイアウトで最も始めに着手した左手前部分は、極限まで薄めたアクリル塗料を塗り重ねる方法で着色したのですが、変色が酷いためやり直します。彫刻刀で破壊し、新たに「商店長屋A」を設置することにしました。早速瓦屋根をジャーマングレイで塗ってあります。
既製品を切り継いでハンパな長さ(駅構内・ポイント部分に使用)の架線柱を作ります。かなり脆いので設置後は相当気をつけないとすぐ壊しそうです。瞬間接着剤で補強してタッチアップする予定です。
GM製「複線架線柱」を2つ使用して3線分に改造しました。木造架線柱に比べると強度はありそうです。
水路の対岸部分をボール紙でかさ上げしました。TOMYTEC製の小さな橋を設置予定です。
さて、かつての「春の目覚め」エリアにテコ入れです。イマイチ立体感に欠けてハリボテ感のあったこのエリアに竹を配置することにしました。
スポンジのあまりの脆さに一度は撤去宣言をした「ザ・樹木(竹)」ですが、ボンド水溶液でガチガチに固める作戦が効果的だったので、再び約40本ほど増備することにしました。とりあえずフラットホワイトでドライブラシして、幹を曲げるところまで終わらせました。今回の作業はとりあえずここまでです。
まずは前回着手した小物を一気に片づけてしまいましょう。
これは「町工場A」の材木置き場に、街コレ5「劇場」の側面パーツを切り継いだものをくっつけて再塗装したものです。屋根はフラットアース+フラットレッド、側面は細部はそのまま残して壁をバフで筆塗りしました。建物の密集感を強調するために配置するもので、一種のローレリーフと言えるかもしれません。
次は物干し台です。街コレ2「角店(雑貨屋)」のパーツをフラットアースで塗り直し、民家に接着します。ちょっと飛び出しすぎている気もしますが、スレスレに電車が通るのがたまらないのです。
おんぼろ倉庫は、ただでさえjunkなTOMYTEC製「バス停B」に、Model Powerの「Old Coal Mine」から拝借したパーツをくっつけて作りました。色はミディアムグレイを全体に筆塗りし、薄めたフラットアースで汚す程度にして、抑えめのウェザリングにしています。
ガラクタ系をもう一つ。Model Tech Studiosの「Rustic Fencing」を、下地としてアサヒペンのプライマーを吹いたあとミディアムグレイとレッドブラウンを筆塗りして仕上げました。思ったより無難な色合いになってしまいイマイチ。近く塗りなおします。
小物を追加してにぎやかになった波止場エリア。江ノ電なんかも似合いそうです。
港の横に洋風の事務所を建てます。街コレ3「パン屋」の正面パーツを使わずに妻面パーツを2つ使って組み、ウッドブラウンをスプレー塗装。レンガ風部分をエナメル塗料のフラットホワイトで墨入れしています。屋根は濃緑色を、窓枠にはダークグレイをそれぞれ筆塗りしました。まだ細部はできあがっていません。
「作り方」に従い、田んぼ周辺の緑化を行いました。斜面なのであえて全体を覆わずに、下地色の茶色を見せています。
さて今回は小物だけでは終わりません。作業が止まっていた右奥部分に発泡スチロールをカットして接着しました。また橋部分のフレキをウッドブラウンでスプレー塗装し、表面を磨きだしておきました。
運河まわりには、紙粘土でつくった土台に光栄堂のレイアウトストーンを押し込み、上からボンド水溶液をしみこませて固定しました。アクセントにEVERGREENの円型プラ棒で排水溝を追加し、製作記5で作った自作の側壁もこちらに移動してきました。次回水面を処理してカタチにできればと思っています。
早いもので今年も残すところあとわずかとなりました。お体に気をつけてお過ごしください。
街コレの再塗装を中心に進めていたストラクチャー製作のうち、10個が完成しました。
1. 木造平屋住宅x7
先週着手した街コレ2の木造平屋は、窓枠の塗り分けをさぼる代わりに、ディテールにしっかり色差しして大味にならないようにしました。ちなみに製品では縁側は塗り分けられていませんが、目立たせるためにあえて違う色を塗ってあります。
次に、塗り替え中の建物コレクション「農家D」に手を入れます。この農家は和室の障子が塗装表現なのですが、どうも安っぽいのでこの際窓を抜いてしまいました。小型のドリル+ピンバイスで穴をあけ、100円ショップで\315(だったと思います)で購入した小型ルーターで穴を広げて、極細ヤスリとデザインナイフで仕上げます。
2. 立派な農家
ピンボケなうえに、色んな部分にプラの歪みがでていて恥ずかしい限りですが、ひとまず完成となりました。木造部分の塗装はマホガニーのスプレー塗装→スカイグレイ筆塗り→フラットアース(エナメル)筆塗りで、これ以降紹介するほとんどのストラクチャーは同じ塗装方法です。
3. 小洒落た応接間のある家
今や定番の街コレ2「洋館付き和風住宅」も塗り直し完了です。木造部分は前述のマホガニーベース。洋館風応接間の屋根の色をトーンダウンさせたことで、落ち着きがでました。今後物干しや生垣、駐車場などを整備していきたいです。
4. 年季の入った長屋
同じく街コレ2から「長屋」。やはり前述のマホガニーベースの塗装です。すぐ裏手には地方私鉄・幕ノ内線の車庫があります。
5. 魚屋「魚正」
街コレ3塗り替えの「魚屋」さんは、いざ開店と思ったところで看板が行方不明に。塗装はマホガニーベースで、特徴的だった赤いヒサシもおとなしい濃緑色に塗りました。右横のホームは参考用で、もう少し背の低い小さなホームを自作して出口を魚屋のすぐ横に設ける予定です。
6. 八百屋「上岡青果」
街コレ3「八百屋」。木造部分はマホガニーベースに塗り替えましたが、正面はいい色合いだったのであえて塗り変えていません。カラフルなトラックがよく似合います。
7. 海沿いの二階建ての家
同じく街コレの八百屋に、魚屋の側面パーツなどを組み合わせ、マホガニーベースで塗り直した住宅。強引な組み合わせのため、ちゃんとした玄関がないのは内緒です。
8. 駅前のバス車庫
街コレ4「バス車庫」の色は気に入っていたのですが、やはり強烈なドライブラシ風ウェザリングが気になるので、この機会に総塗り替えしました。本体はペールグリーンをスプレー塗装し、薄めたエナメル塗料のフラットアースを木目にそうように塗って雰囲気を出しています。屋根はミディアムグレイの筆塗りで、薄めたフラットブラックのエナメル塗料をやりすぎない程度に流しています。製品では省略されている入り口の柱は、試作品にならってプラ棒で追加してあります。
9. 幕ノ内線の詰所
幕ノ内線の車庫に配置する詰所とお手洗いは、ご存じのとおり街コレ4の「交番・詰所」です。黄色のドライブラシが悪目立ちしているので、薄めたフラットアースを全体に筆塗りして主張を抑えました。ついでに屋根をミディアムブルー、ヒサシをハルレッドで塗りなおしました。
さて最後は街コレの塗り直しではなく、フジミのプラモデル「慈照寺 銀閣寺」を組み立てます。地味な山寺にしたいので、銀閣の象徴である花頭窓は不謹慎にもすべて削り取ってしまいました。屋根上部の装飾も省略します(余談ですがキットに付属する鳳凰の部品は風見鶏にしかみえません。笑)。
10. 山寺
木造部分は前述のマホガニーをベースにした定番カラーリングとし、難関の白壁マスキングはできる気がしないのでパスしています。屋根は例に漏れずジャーマングレイです。ずっと前から完成していたお立ち台に設置すれば完成です。
さて、ストラクチャーが出揃ったところで車と車両を出してみました。こちらはレイアウト左半分の俯瞰です。これからの課題はなんといっても、5年前から全く進捗がない駅ですね。
こちらはレイアウト右半分。進捗度は75%といったところでしょうか。シーナリーやストラクチャーに力を入れていると、自分の趣味が鉄道模型であることを忘れてしまいます。笑
天候に恵まれたので、ストラクチャーの塗装に1日充てました。
まずは瓦屋根のジャーマングレイ塗りの続きです。Mr.カラーのジャーマングレイのスプレーをベタ塗りし、軽くフラットアースをエアブラシで吹き付けました。
続いて街コレの塗り替えです。先日、マホガニーをベースにスカイグレイでドライブラシしましたが、それだけだと色合いに落ち着きが足りません。そこで、エナメル塗料のフラットアースをじゃぶじゃぶに薄めて筆塗りしました。なかなか良い色合いだと思いませんか。
当レイアウトに7軒も建っている「木造平屋住宅」を一斉に塗りなおします。Nのストラクチャーは何かと商店、商家ばかりでしたから、これが発表されたときには「これだ!」と感動したものです。とても出来のよい製品ですが、ベースの塗装が薄すぎてプラの質感が全く隠せていないのと、街コレ特有のやっつけドライブラシ仕様が気になっていました。
スプレーで塗り替える予定でしたが、窓セルが全然外れないので断念し、アクリル塗料を筆塗りしました。使ったのはそれぞれバフ、マホガニー、ミディアムブルーです。写真は左がバフ、右がマホガニーです。
こちらは駅前に並ぶ家屋で、変化をつけるためにミディアムブルーを塗りました。
次にエナメル塗料を薄めて上塗りします。いつものようにバフの上にはフラットアース、マホガニーの上にはスカイグレイを塗りました。ミディアムブルーには無難にフラットアースを合わせましたが、鮮やかさが失われ、不健康そうな色になってしまい失敗でした。ヒサシなどの細かい色差しは次回に持ち越しです。
さて、地面の処理に入ります。かつて紙粘土で製作した工場の地面は、色が明るすぎ、表面の仕上がりも凸凹していて今の水準に見合わないので作り直します。まずは軽く薄めたジェッソで塗りつぶします。
ジェッソが乾いたらセラミックスタッコを筆塗り。工場の横には水路を作ります。KATOのフレキシブルレールで鉄道用の橋を架け、またもう一か所TOMYTEC製の橋を架ける予定です。
エアブラシを使って、前々回作った紙粘土の地面を塗装しました。「作り方」通りに、ミディアムグレイ:バフ=1:1を吹き付けています。
続いて線路も塗装。こちらも「作り方」に従って、バフ:フラットアース=1:1をエアブラシで吹き付けました。
最後になりましたが、おかげさまで当サイトも累計4万アクセスを達成することができました。ありがとうございます。次回は現在製作中の建物を一気に完成に持ち込みます。