Nゲージレイアウトの製作記です。作業の進行にあわせて随時更新します。
おかげさまで当サイトも5万アクセスを達成することができました。ありがとうございます。
「3月末までにそれなりに完成」を掲げてやってきましたが、ついにその時がきてしまいました。
まずはやり直し箇所の地面の製作。レイアウトビルダーからの評価も上々(?)の「ふわふわかるーん」の新品を開けて作業に入りました。工法は「作り方」でご紹介した通りですので、ここでは省略します。
地面の塗装はやはりエアブラシで行います。ここは最近になって新設した水路まわりのエリアで、定番のバフ:ミディアムグレイ=1:1を吹き付けました。
次に連絡線を撤去したところのバラストを「作り方」に沿って散布。地方私鉄の三ノ瀬駅にあたる部分です。
「作り方」に従って線路を塗装します。錆色に関しては、フラットアース:レッドブラウン=3:1で混ぜたものを吹き付け、やや濃く、従来よりオレンジ寄りの発色に仕上げました。いい色合いなので、退色が進んでしまった部分の一斉塗り直しも検討しています。ちなみに仮置きの三ノ瀬駅のホーム上には、GMの「鉄路柵」、KATO「ローカル駅舎セット」の信号てこ小屋、KATO「ローカルホームセット」付属の駅名票をとりあえず置いています。
さて次に塀を設置していきます。
まずは水路横の工場からです。既視感のあるこの塀は、GM「門とへいセット」の和風万年塀を適宜デザインナイフでカットして設置したものです。加工といえば、和風門扉の一部をカットして"勝手口"を設けたくらいです。塗装はミディアムグレイの近似色としてチョイスしたロイヤルライトグレイをスプレー塗装し、薄めたフラットアースでウォッシングしています。
次はModel Tech Studiosの「Rustic Fencing」を塗装し、2箇所に設置しました。ヘロヘロの下半分はデザインナイフでカットしてしまい、アサヒペンのメタルプライマーを下地に吹いてから塗装です。
まずは地方私鉄の車庫の塀(上写真)。オリーブドラブをスプレー塗装した上に、レッドブラウンを筆塗りしてこげ茶の木のフェンスに仕上げました。
次に木造平屋にも色違いを設置。アースホワイトを下地としてスプレーしたうえで、バフとミディアムブルーをあえてムラを残しながら筆塗りしたものですが、若干汚すぎました。
町工場の塀は、GM「門とへい」のコンクリート塀を先述のロイヤルライトグレイのスプレー塗装→エナメル塗料のフラットアースでウォッシングの順序で塗装しました。こういう色調のグレーにはフラットアー
スの汚しが実に良く合います。塀のすぐ横には街コレ3の電柱、街コレ2「角店(飲食店)」のゴミ置きを、いずれも薄めたフラットアースで全体を筆塗りし、色を落ち着かせたうえでマットミディウムで固定しました。
事務所横にも、建物コレ「町工場A」付属の塀をカットして塀を設置。トタン面をハルレッド、木造部分は製品の塗装そのままで、エナメル塗料のフラットブラックでハードにウォッシングしています。
洋館の塀はModel Power「1507 Accessory Set」の木造フェンス2種を使います。背が高いほうはデザインナイフで一段分カットし、より自然な高さに修正しました。これらをアースホワイトでスプレー塗装の上、薄めたエナメル塗料のフラットアースを筆塗りしました。このとき、少し濃い目にしたフラットアースをあえてムラが出るよう木目風に塗っています。この写真では見えませんが門扉には門とへいの洋風門扉を使用。丸型の照明は削り取り、扉部分は濃緑色で筆塗りした上でリベットを中心にフラットブラウンで汚し、金属製仕様に仕立てています。
とりあえず塀はこれくらいにして、建物の作業に入りましょう。
まずは崖の上の工場(「漁港C2」の船ドック)を塗り直しました。屋根はハルレッド一色、側壁はパステルグリーンにパステルブルーの塗装を活かしつつ、モールドされた資材・ハシゴ等はフラットブラウン、ヒサシはダークグレイ、扉はバフで塗り直しました。土台部分や、銀色塗装されていた箇所はミディアムグレイで塗り直して落ち着かせています。最後は全体を薄めたフ
ラットアースのエナメル塗料でウォッシングしましたが、屋根はやりすぎました。
駅前好立地にある「商店長屋B」は、ファサードを青っぽいグレーからミディアムグレイに塗り直し。「商店長屋A」と共に、塗り直しはしない代わりに木造部分を薄めたフラットアースでウォッシング。ヒサシはミディアムブルーで筆塗りしました。いずれ素敵なお店を入店させる予定。
「商店長屋A」もいずれ1Fをいじるつもりですが、とりあえずヒサシをフラットホワイト・フラットレッド・バフを混ぜたサーモンピンクに塗りました。この色合いなら鮮やかでも下品に見えません。
非電化区間にはKATO「ローカルホームセット」付属のハエタタキを設置。ライトアンバーをスプレー後、薄めたフラットアースのエナメル塗料を全体に塗りました。碍子の色差しは汚くなりそうなのでしないでおきました。
崖の工場横のチェーンホイストは、へろへろのピューター製なので開き直ってjunk仕様で完成させました。スプレープライマーで下塗り後、アースホワイトで全体を白く塗って、ちょこちょこレッドブラウンとフラットブラウンを筆塗りして錆を表現しています。
さて、3/31時点でのレイアウトはこんな感じです。「それなりに完成」を掲げてきましたが、駅舎、波止場まわりのシーナリーと建物は間に合いませんでした。
逆側からもう1枚。非電化線横のかつての重点作業エリアは、3年後になってようやく形になりました。
私NEWSVANは来月4月からレイアウトのある家を離れることになり、今までのようにレイアウトをいじることができなくなります。時折、機会があればレイアウトに手を加えて、当Webサイトの更新も継続していきたいと考えておりますので、どうぞこれからもよろしくお願いいたします。
タイムリミットの年度末まであとわずか。更新はできていませんでしたが、作業はしっかり進行中です。
建物の周囲など、今まで緑化を保留してきた部分を緑化します。「作り方」どおりに、緑褐色・土色のターフ、明緑色のコースターフで緑化していきます。文章にするとたったの一行ですが、なかなかどうしてそれなりに時間のかかる作業なのです。
これで、緑化が遅れていた波止場エリアも一気に緑豊かになりました。
竹林の足元を「レイアウトを緑化する - ボリュームを加える」でご紹介した方法で緑化しました。繊維系素材であるポリファイバーを土台に使用し、上から緑褐色のターフと明緑色のコースターフを上から撒いています。
同様の手法で、スキマ埋めもできます。レンガ橋の上はこれでごまかしました。
山の木々はフォーリッジクラスターの緑色を使って遠景的に表現していますが、この「スポンジの塊」と地面の境界が自然になるように処理しました。土色・緑褐色のターフを撒き、明緑色のフォーリッジを固定してなじませませています。
水を張った田植え前の状態を表現するため、水田にリキテックスのジェルメディウムを筆塗りしました。静かな水面にはグロスポリマーメディウムを使うのが一般的ですが、切らしていたのでジェルメディウムで代用です。
最後に街コレ2の「長屋」を、付属のよしずと前回製作した植木でディテールアップしてひとまず作業終了です。
現在、次回更新分の作業を進めています。更新までもうしばらくお待ちください。
今回はうってかわって楽しいディテールの作業です。
三ノ瀬駅前は現状では建物が並んでいるだけなので、ここに手を加えます。思わず入っていきたくなる、神楽坂のような路地裏感を目指し、KATOの「シーナリーペーパー(バラストタイプ)」のライトグレーを石畳みに見立てて貼りました。このシーナリーペーパー、バラストに見えるかどうかは際どいものの、しっかり立体感があっていい感じです。ついでに0.4mmのプラ板を小さくカットして接着して飛び石を表現しました。
コースターフ(明緑色)をマットメディウムで接着し、継ぎ目をごまかします。飛び石はミディアムグレイを筆塗りして出来上がり。
木造平屋は、街コレ2「洋館付き和風住宅」の物干しとよしず、街コレ6「蔵」のたらいで生活感を出しました。物干しはバフ、物干し竿はバフ→薄めたフラットアース上塗りで再塗装してあります。よしずとたらいは製品状態のままです。
路地裏に細かいディテールを追加しました。
まず、八百屋の塀には街コレ2「木造平屋住宅」の木造塀にタミヤの1mm角棒で脚を加えたものを使用。オリーブドラブでスプレー塗装し、上からレッドブラウンを筆塗りしました。
蔵の横に置かれた縁台は「商店長屋B」のパーツです。新品のヒノキのような色だったので、自分好みのアンティーク具合にすべく、レッドブラウンでドライブラシし薄めたフラットアースを上塗りして仕上げました。
土塀は建物コレ初期の製品、「農家C」の付属品です。へろへろの軟質プラ製なうえ、一応塗り直しましたがこちらもへろへろで威厳とは無縁の出来になってしまいました。笑
さらにバス車庫の周辺にはGM「門とへいセット」の万年塀、アイコム「軍用資材セット1」のドラム缶、建コレ「タクシー営業所」のガスタンクと給油設備を配置しました。
次にTOMYTEC製「長屋」「商店長屋A・B」の植木パーツを加工します。植木鉢の部分はプラ製という設定なのかほとんど濃いグレーで塗られていますが、陶器の植木鉢にしたいのでアクリル塗料で塗り直しました。レッドブラウン単色と、バフにレッドブラウンを混ぜたベージュ色。その後緑化部分にマットメディウムを塗り、ターフの草色を接着していきます。
WAVEの「U・バーニア角」パーツ、Fallerの「Wochenmarkt(Market stands and carts)」の木箱をプランターとして使います。白、レッドブラウンで塗装したあと、植木パーツ同様ターフ(草色)をマットメディウムで接着。一部にはターフの代わりにコースターフ(明緑色)を使ったり、ターフ乾燥後に爪楊枝の先を使って少量のアクリル塗料を表面に付着させて、花を表現しています。花の表現に使った塗料はフラットイエローとフラットレッドです。
表面の接着されなかったターフを払ってから、前回作った生垣をマットメディウムで固定しました。さらにGM「門とへいセット」の洋風の門を、アースホワイトなる色でスプレー塗装した後、石造部分をミディアムグレイで、木造扉は明るいベース色を活かしながら薄めたフラットアースを木目に沿うように筆塗りして完成です。
最後に、街コレ2・3に付属の電柱を設置しました。そのままだとダークチョコレートのようなこげ茶なので、色を落ち着かせるために薄めたアクリル塗料のフラットアースを筆塗りしたうえで、直径2mmの穴をドリルで開けて挿し込みました。商店長屋や軒先のディテールなど、凝りたいところはまだまだありますが、ひとまず駅前エリアが形になりました。
さっそく作業再開です。今回はなんとなく後回しにしていた作業を中心に進めました。
しばらく前の回で下準備を済ませたTOMYTEC「ザ・樹木」の竹に、大量生産態勢で付属のスポンジを接着していきました。特有の匂いと独特の使用感で知られるゴム系接着剤を使って、枝の先端が必ず隠れるようにします。
あらかじめドリルで土台に発泡スチロールに開けておいた穴に設置します。付属のスポンジは大変崩れやすい素材なので、この後ボンド水溶液の雨を降らせて少しでも強度を持たせたつもりです。
トンネルポータルBを改造して製作中のレンガ壁に、0.4mmのプラ板を接着してコンクリート部分ということにします。レンガ部分にフラットブラウン、コンクリート部分にミディアムグレイを筆塗りして塗装も済ませました。あとは既存の地面とのスキマを埋めて調整すれば完成です。
地方私鉄・幕ノ内線の三ノ瀬駅ホームを自作します。KATO「ローカルホームセット」の余剰パーツと0.4mmプラ板を組み合わせ、階段部分にはKATO「ローカル貨物ホームセット」のパーツをカットしたものを使いました。
渡り線撤去に伴い、撤去部分のバラストを撒き直しました。撒き方は「作り方」通りです。
波止場の貨物ホームも、カーブしているうえに形状もヘンテコなので自作します。前述のローカルホームのパーツとボール紙を組み合わせ、階段部分はModel
Power「The Sullivan's」のパーツを仮置きしてあります。
最後に生垣を作りました。台所用のスポンジのなかでも薄いものを任意のサイズにカットし、ボンド水溶液に浸してターフのweed(草色)をふりかけます。
拙い写真ですが、海外で撮影した蒸気機関車のjunkです。豪快な放置っぷりにしびれました。