レイアウト製作記 No.15

Nゲージレイアウトの製作記です。作業の進行にあわせて随時更新します。ストラクチャーは主にジオコレをベースに再塗装・改造を施して楽しんでいます。

13/3/24

多忙でレイアウトのある家に帰ることができず、更新が滞り申し訳ございませんでした。ようやく帰れましたので、ちょこっとながら作業を進めました。



まず、前回塗装ができなかった地面をエアブラシで塗装します。色はいつも通りのバフ:ミディアムグレイ=1:1。こちらは地方私鉄幕ノ内線のホームです。



次に波止場の改造箇所にも吹きました。これでようやく未塗装箇所がなくなりました。



地鉄ホームはミディアムグレイをじゃぶじゃぶに薄めたものを筆塗り。既に実施していたセラミックスタッコと紙粘土による表面処理がなかなか効果的で、狙い通り地面と一体化したようなホームとなりました。



海周りにもミディアムグレイを筆塗りして岩場を塗り分けます。一色ではのっぺりした印象なので、購入次第スカイグレイのハイライトを追加する予定です。



昭和風ではなく、サーフボードが置いてあるような海辺でくつろげる場所にしようと思っています。同時に桟橋に降りる階段も早く設置して、のどかな波止場にしていきたいです。



さて、カーコレ第4弾のトヨペットクラウンワゴンに小加工します。



マスキングしてフラットアースを筆塗りし、さらにそれにフラットホワイトを加えたものを筆塗りしてハイライトを入れてウッドパネル仕様にしてみました。今回はこれで以上です。次回は更にアクセサリーに凝る予定です。


13/1/23 - Pardon My French

東京もしばらくぶりの大雪でしたね。今回は主にストラクチャーをいじりました。



まずは、建物コレの「牧場A」を小改造している小田急もどきの駅舎を塗装しました。本体はキャラクターフレッシュをスプレー塗装しています。屋根・ヒサシはホーム屋根に準じてハルレッドで筆塗りし、基礎部分はいつも通りミディアムグレイで筆塗りしました。



ホームと2220形を並べるとこんな感じです。あとは簡単な室内と、駅舎とホームを結ぶ連絡通路を作る必要がありますね。



新品の紙粘土を開け、「作り方」に沿って海沿いの地面を作りました。ついでに前回下地としてセラミックスタッコを塗った地鉄ホームも"地面化"しています。



ホーム柵はマホガニーをスプレー塗装した上に薄めたアクリル塗料のミディアムグレイを筆塗りし、最後にフラットアースのエナメル塗料をじゃぶじゃぶに薄めて筆塗りしました。



薄めたフラットアースとハルレッドのエナメル塗料で廃車体をウォッシング。薄めずにちょこちょこと筆塗りして、塗装が剥がれた箇所の錆を表現しています。



さて、海辺のレストランを仕上げます。ヒサシは階段と共にハルレッドを筆塗りして塗り替え、ベージュだった玄関はフラットホワイトをムラを作って上塗りし、素朴なアンティークドアに。さらに蔦として、微量のフォーリッジをマットメディウムで接着しました。



よく見かける三本足のイーゼル(黒板立て)を、Fallerの「Market stands and carts」のテーブル脚に、Evergreenのプラ角棒で脚を、0.4mmプラ板で黒板を追加して作りました。立て看板も0.4mmプラ板を切り出して自作しています。
さらに左側には、Model Power製「Accessory Set」の木材(古枕木?)パーツに、1mm丸棒の小片を接着して鉢に見たてています。



イーゼルはライトアンバーをスプレー後、薄めたフラットアースを全体に筆塗りして木製とし、黒板部分を暗緑色で塗ってお手軽に完成させました。立て看板はキャラクターフレッシュをスプレー塗りしただけです。
鉢植えとその下の木材は、ライトアンバーをスプレーして下地色とし、薄めたフラットアースとフラットブラックでウォッシング。鉢植えをそれぞれフラットホワイト・フラットアース・ミディアムグレイで筆塗りし、最後にマットメディウムでコースターフを固定しました。
開店準備をするウェイターはKATOの「トワイライトエクスプレス乗務員(ダイナープレヤデス)」より。さらに写真ではほとんど見えませんが、KATOの「ローカルホームセット」付属の電柱から切り取った照明を玄関横に瞬間接着剤で接着しています。



こうして海辺のレストランBistro Grand Marnierが晴れて開店となりました。
最後になりましたが、おかげさまで当サイトは7万アクセスを達成することができました。ご覧頂いている皆さまに心よりお礼申し上げます。


13/1/4 - More junk, less crime

明けましておめでとうございます。年末年始はチマチマながら幅広く手をつけました。



まずは波止場の続きです。ノコギリで地形をカットしたところに1cm厚発泡スチロール板を接着し、海まで下りていくことのできる地形にしました。水際にはマットメディウムでコルク片を接着、岩を表現しています。



紙粘土をパテ感覚で使用して地形を整形します。紙粘土がやや硬化してしまっていたので、地面の表面は次回としました。



さて、前回ベース塗装のみで止まっていた建造物に手をつけます。まず岸壁は薄めたフラットアースに少量のフラットブラックを混ぜ、ムラを出しながら筆塗りしました。フラットブラックは少量でもかなり印象を左右し、やりすぎると汚らしくなってしまうのであくまでも少量に。



桟橋は少し薄めたフラットアース、レッドブラウンを木目にそって筆塗りしましたが…ちょっと暗すぎましたね。



さて、次は緑化です。以前地面を作り直したリノベ長屋周辺を「作り方」に沿ってターフとコースターフで緑化しました。



同様に地鉄乗り場まわりも緑化しました。ホームはプラ板とプラパーツの組み合わせで、地鉄らしい「地面と一体化したようなホーム」からは程遠い状態なので、これをなんとかすることにしました。



表面にセラミックスタッコを塗り、ツルツルの表面を荒らします。新品の紙粘土を調達し次第、地面と同じ表面処理をしたいと思います。



また山の未貼付箇所にフォーリッジクラスターを木工ボンドで接着し、貼付を終わらせました。



ところで、ご存知の通りカーコレはつやあり仕上げで、スケールミニカーとしては良いのですが風景の一部と考えた場合にはつや消しの方がなじみます。 そこでエアブラシを使い、ミディアムグレイを薄め液多めで吹き付けてつやを消しました。埃っぽくならない程度に色をわずかにくすませるべく、吹き付け量には細心の注意を払いました。ただし原色の車にはやや多めに吹いています。



こちらが吹き付け後。写真では伝わりづらいのですが、例えば黒塗りの車をご覧になって頂くとつや消しの効果が分かると思います。



バス、トラック、トレーラーも同様に吹き付けます。足回りなどさらに個別で汚してもよさそうですね。



さて、慎重な作業のあとはひとつ汚しといきましょう。GTA4に登場して全米のポンコツ好きを歓喜させた"beater"仕様の車を再現します。タネ車はカーコレ第1弾のプリンスグロリア(ライトブルー)。まずは分解し、ペンチでルーフやバンパーをへこませます。一応走行できるという設定なのと、ガラスやシャーシはそのまま使う関係上、変形は控えめにしました。



ミディアムグレイをムラを作りながら筆塗りし、乾いたのちに薄めたハルレッドのエナメル塗料で墨入れしました。ルーフはやや濃いめにした塗料でしっかり錆させ、パーツを組み上げれば完成です。



最後にジャンクをもう一題。見慣れないこのDLは、マイクロエース製「工事用凸タイプ」(青)です。公式サイトによれば1999年のリリースとのことで、マイクロはこの時期に数種類のショーティを発売しています。



こちらを地鉄車庫の名物ジャンクにします。このDLにはなぜかパンタ台?があり、それを隠すようにタンクが載っかっています。まずこれを撤去して穴をGMのコルゲート板で塞ぎ、味付けとして屋根と一部窓にModel Power製「Old Coal Mine」から調達した木板パーツを接着。



ひとまずミディアムライトグレイをスプレー塗りし、楽しいウェザリングはまた次回としました。すぐ横にPeriod Miniaturesの「Yard Dumpsters」を一部ニッパーで加工して配置する予定です。

12/10/22

まずは、製作記7で一度完成させたjunk yardの手直しを行います。



こういうガラクタの山を単体のパーツの集積によって再現するのは難しいので、この箇所も米国製のjunk pile(塊)パーツを使って処理しました。しかし、出来合いの塊にいくつかパーツを足しただけではイマイチ面白くありません。そこで、「一流商社の五井物産がライバル」と豪語するオーナーがフィリッピンや蘭印から買い付けたという「お宝」を色々と追加しました。内訳は以下の通りです。

・建コレ「タクシー営業所」の鉄骨→黄色に塗装
・「町工場B」の赤い機械装置
・「町工場B」のビニールシートをかけた工具器具備品
・製作記11で塗装したPeriod Miniatures製ドラム缶
・KATO製「ローカル駅舎セット」の信号てこ台
・街コレ5「駅前旅館」の石灯籠
・情景小物「バス停B」のお地蔵さん
・「ALWAYS 続・三丁目の夕日」食玩の都電に付属するビューゲル
・TOMIX Finetrackポイントに付属するダミーポイントマシン
・WTM Series07「76.2mm野砲ZIS-3」→ロイヤルライトグレイで再塗装

ただやはり、これだけ動員しても"味付け"程度の存在感にしかならないのがjunk yard作りの悩ましいところ。



薄めたフラットアースのエナメル塗料を筆塗りして、色調をトーンダウンさせます。



ほとんど一色になっていた既存部分にも、フラットアースやフラットブラック、フラットレッドをかなり薄めて筆塗りして立体感を出します。一部にはRUST-ALLをちょろっと筆塗りして、赤茶色の目立つ錆を足しています。



仕上げにエアブラシでレッドブラウンを細吹きして全体をなじませ、完成です。



ところで、ご覧のとおりオーナーはお客と商談の最中ですが、決して法に触れるものではないようです。



さて、波止場の工作に移りましょう。若干地形に変更を加えるつもりなので、一部ノコギリで既存部分をカットし様子をみています。



桟橋を作ります。使うのはGM製「燈台・漁船・防波堤」の桟橋パーツと、便利で使いやすいEVERGREENの"Passenger Car"プラ板、そしてタミヤの1mm角棒です。桟橋にはBachmann製の小屋を置く予定です。



Evergreenの"Board & Batten"(バテン)を切り出してお手軽に岸壁も作りました。



とりあえずスプレーによるベース塗装まで終わらせました。岸壁はベージュ、桟橋は明るめのブラウンとジャーマングレイを使っています。



また、既に完成させていたKATO「ローカルホームセット」付属の倉庫を、アメリカの港町にありそうな小屋をイメージして塗り直しました。本体は元の塗装を活かしつつ、フラットレッドにミディアムグレイを混ぜたものを筆塗り。風景になじむよう、今後ウェザリング等で調整を行います。



最後に前回塗り忘れていたワーゲンバスのバンパーを、フラットホワイトに少量のバフを加えて筆塗りして今回の作業はおしまいです。

トップページに戻る