レイアウト製作記 No.28

Nゲージレイアウトの製作記です。作業の進行にあわせて随時更新します。ストラクチャーは主にジオコレをベースに再塗装・改造を施して楽しんでいます。

19/09/16 - 老舗ホテルの製作

今回は建物の改造を進めました。



まずはジオコレの新製品、「薄型ビルA」を老舗ホテルに改造します。製品名にデコラ調ファッションビルとあるのはアールデコ調の誤植でしょうか。



まず高さがありすぎて他の建物とのバランスが悪いため、カッターで筋彫りして3階分を切り離しました。例によってプラスチックがやけに分厚く加工しづらいですが、一体成型でなかったのは助かりました。



アクセサリーとして車寄せを1mm幅プラ角棒とV-grooveプラ板で、窓に設置する日除けを0.4mm厚プラ板でそれぞれ作成しました。



建物の上半分をアースホワイト、下半分をミスティーグレー、車寄せをダークグレー、日除けを西武レッドで塗り、ベース塗装は完了です。



次にメインストリートの交差点の一角に配置する建物として、TOMIXの「商業ビルC」をアマゾンブルーでベース塗装後、フラットホワイトのエナメル塗料でくっきり目のウォッシングを施しました。レンガではなく施釉タイルというイメージで、畏れ多くも新有楽町ビルを少しだけ意識しています。



こうしたできた正面ファサードを、ガラスパーツ撤去の上ミスティーグレーで塗装した「商業ビルB」と組み合わせました。



さて駅前にあった「商業ビルC」を前述の工作に供出してしまったので、もう一つ買い足しました。最新の生産分で色調が明るくなっており、単純に個体差かもしれませんが接着剤の量が控えめで簡単に分解できました。屋根板はこばるのプラノイタ(コンクリート壁)で作り直しています。



ひとまず本体を朱色1号、屋根板をミスティーグレーでベース塗装したところです。



最後に高架線の線路はDCフィーダーを新品に換えたり一部レール塗装を剥がしたりした結果、無事通電しました。やはり地下鉄はライトが点灯していると様になりますね。


19/08/12 - タイルと駅と駅前商店

引き続き、歩道タイルの作成から入ります。



パールグレーで塗装した歩道タイルを再開発エリア同様、うすめ液を染み込ませた布で表面を拭き取り、タイルの目地を強調するとともに落ち着いた成型色に近づけています。



簡易的に置いてみたところです。また全体の色調を確認するため、アスファルト面をミディアムグレイで仮塗装してみました。



仮塗装部分の塗装ムラが酷いですが、色合いとしては悪くありませんね。



次に駅に移ります。東急西飯倉駅の駅舎は以前白で塗装しましたが、似合わないので小田急アイボリー近似のアースホワイトで塗り直しました。ついでに駅名標も幅狭仕様に差し替えています。



ホーム柱をアースホワイトで塗り分け、旧タイプの駅名標をジャーマングレー、新タイプの駅名標をダークグレーでそれぞれベース部分を塗装し、マットメディウムで固定しました。



派手な青色とつやあり黒の塗装が悪目立ちしている「駅前商店B2」。再塗装するため、接着剤でべったり接着されている窓パーツを根性で全て外しました。



屋根をダークグレー、本体をサンドで塗装したところです。一気にトーンダウンしましたが、若干やりすぎたような気もしますね…。




さて、「0x系はライトが点灯していないとそれっぽくない」問題を解決するための第一歩として、線路に給電を行えるようにします。自作の高架線での給電は自信がないので、TOMIXの複線カーブレールを小加工してDCフィーダーを接続しました。



自作高架線は側面を塗装したフレキシブルレールのため、通電させるのは一苦労しそうです。ひとまず、KATO製の「ジョイント」で繋ぐことで通電が可能なことを確認し、今回の作業は終了です。

19/07/06 - 石畳軌道完成

まずは前回灰色9号でベース塗装した石畳の軌道の続きです。



石畳の塗り分けに入ります。少量の黄系(デザートイエロー)と青系(ライトブルー)を、それぞれフラットホワイトと微量のミディアムグレイと混ぜて筆塗りしました。単調で時間のかかる作業でしたが、塗り分けパターンが規則的にすぎたこともあり、これだけだとイマイチです。



さらにフラットホワイトにミディアムグレイを少し混ぜただけのハイライトと、前述の黄・青を少し濃くしたローライトを不規則に入れて完成です。



リノベ倉庫のウッドテラスをフラットアースとミディアムグレイを薄めてウォッシングしました。悪くない色合いですが、全体のバランスを考えるともう少し落ち着かせたいところです。



倉庫正面はフラットブラックでごく軽くウォッシングの上、同色で窓を色差ししました。この製品はジオコレの中でも特に肉厚のため、透明プラ板を窓の大きさに切り出し、表からはめ込んでいます。



最後に海面の作成です。あらかじめ黒でベース塗装していたプラ板に、ロイヤルブルーに濃緑色とフラットブラックを少量ずつ加えたものを筆塗り。乾燥後、グロスポリマーメディウムを筆にたっぷり付けて塗りました。



グロスポリマーメディウムの乾燥後、レイアウトに設置したところです。建物が水面に映り込むのがなかなか綺麗です。


19/06/24

建物コレクション「倉庫B」を、倉庫をリノベーションしたカフェに改造します。



こちらがほぼ製品状態の正面部。上部の2つの窓は中央の柱を撤去しシンプルな窓にしています。



カッターとニッパーを使って開口部を高さ方向に拡げ、中央に5mm角棒の柱を接着して開放感のある入口に作り替えました。また輪郭を0.75mm角棒で縁取り、ハンガードアのレール部分(茶色の部品)は撤去して2mm幅のプラ板で覆いました。



ベース塗装に移ります。本体は白3号、屋根は灰色9号で塗り直しました。自作のウッドデッキはタンとしましたがやや鮮やかすぎたような気もします。



次に駅前の再開発ビル「西飯倉スクエア」のタイルに移ります。寸法にあわせて切り出したあとこばるのプラノイタ「コンクリートタイル1」を白3号でスプレー塗装し、少量のうすめ液を含ませた布で表面の塗装をこすり落としてタイルの目地を強調しました。



こちらが設置した状態。ややムラのある仕上がりですが、再開発エリア特有のまぶしいくらい綺麗なタイルを表現したつもりです。



前回作成したダミーの石畳軌道をボードに合わせてカットし、灰色9号でベース塗装しました。このあと石畳部分を筆で塗り分ける予定です。架線柱はNATOブラウンでスプレー塗装後、ミディアムグレイで軽くドライブラシしています。



最後にモーリンの「ガードパイプA」を切り出し、プライマー吹き付け後、緑2号で塗装しました。

さてこばるさんが6月末で鉄道模型から撤退するということで、ほんとうに残念です。特にプラノイタはストラクチャーの改造・自作に欠かすことのできない素材で、時折発売される新作も楽しみでした。さみしくなりますが手許の在庫を大切に使っていきたいと思います。

19/05/12 - Just the tip

長い休暇を活かして作業を進めました。まずは東急西飯倉駅の続きです。



ホーム上屋下部をミディアムグレイ、窓枠をクロームシルバーで色差ししました。ミディアムグレイの濃い目のラインが入ることで、製品状態ではのっぺり間延び気味だったサイドビューが引き締まりました。



前回ダークグレーでベース塗装したアスファルト部分はエアブラシでミディアムグレイを全体に吹き付けました。



ついでにホーム屋根はミディアムグレイにフラットブラックを混ぜたもの、ホーム側面はフラットアースにミディアムグレイを混ぜたものを吹き付け、ごく軽く汚しています。



建物コレ「倉庫B」をベースに作成しているリノベ倉庫にウッドデッキを追加します。使用するのは定番のEvergreen「V-groove」で、例によって表面に紙やすりをかけて木目を付けています。階段は1mm厚2mm幅のプラ棒を積層したもの。



リノベ倉庫本体、石畳と合わせるとこんな感じです。

さて、連休中に路面電車の走る街を訪れたこともあり、どうしても石畳の軌道を作りたくなってしまいました。いけないと思いつつ、路線の末端部という設定でほんの少しだけ線路を増やしたいと思います。



こばるのプラノイタ「ブロック(レンガ積み)」と0.75mm幅プラ棒を使用し、都電1両分だけ石畳を作りました。少し古い表現でいえば”ダミー”で、走行は前提としていません。末端部とはいっても大げさになるので駅は設けず、車両を置かなくても画になるちょっとした遊歩道くらいのイメージにしたいと考えています。



KATOの「ユニトラム センターポール」を単線用に加工しました。(余談ですが公式からはユニトラム関連のページが削除されており、この製品シリーズの行く末が不安です。)



先日再販されたGMの小田急1000が入線しました。全体的にシャープな造形で非常に出来が良いです。ただ帯色は鮮やかにすぎインペリアルブルー風。今後成形色そのままのパーツを塗装する予定です。

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