レイアウト製作記 No.34

Nゲージレイアウトの製作記です。作業の進行にあわせて随時更新します。現在は現代東京をモチーフにした「西飯倉」を製作中で、長く懸案だった道路・歩道まわりの工作を中心に据えつつ、並行して既製品ストラクチャーの改造・加工を行っています。

24/03/20 - Astroturfing

今回は再開発エリアの芝生表現を見直します。



これが作業前の姿です。タケダの「芝生マット」をエアブラシでトーンダウンさせたものを使っているのですが、草の長さが約2mmと長めなのが気になるのと、繊維の色合いをもう一段淡くしたいと思っていました。



まずは地面として0.25mm厚プラ板を切り出し、「作り方」通りにモデリングペーストで地面を作成、ダークグレイとフラットアースのエナメル塗料で塗装しました。



草となるスタティックグラスには、入手可能な最も短い長さである1mm長を使うことにします。ただこの長さは既製品のラインナップが非常に限定されるため、自家染色します。Joefixの「ベージュの草(1mm)」をベースに、左はフラットグリーン、右はライトグリーン:パークグリーン=2:1で染色しました。



こちらが使用するスタティックグラスです。左は製品そのままのJoefix「ベージュの草(1mm)」、中央がフラットグリーン染色、右がライトグリーン:パークグリーン=2:1染色です。



ベージュの草、フラットグリーン染色、ライトグリーン・パークグリーン染色の順で、一部地面が露出する部分も残しながらアプリケーターで静電植毛しました。詳細は別途「作り方」にまとめています。



こちらが芝生表現を一新した再開発ビル「西飯倉スクエア」屋上です。ちょっと再開発ビルにしては芝生の管理がなっていませんが(笑)、色調や芝の高さは狙い通りになりました。



ビル周囲の芝生も同様に置き換え、今回の作業は完了です。

24/01/03 - 街路樹の製作 (続)

明けましておめでとうございます。2024年も「それなりレイアウトの作り方」をどうぞ宜しくお願い致します。前回製作した街路樹がボリューム不足でイマイチだったため、今回はそのリカバリから始めたいと思います。



こちらが前回の街路樹。葉の素材感は悪くないのですが、いかんせんボリュームが足りていません。



追加でBuschの「スポンジ細目(明るい緑)」をボンド布用クリヤーで接着しました。特にトップのボリュームを出すこと、葉と葉の間をブリッジしてスカスカ感を軽減することを意識しています。



葉素材も前回同様、Scenic Express製「スーパーリーフ(Medium Green)」を使用。粗めの茶こしで濾し、目の細かいものをマットメディウム水溶液で接着してリカバリ完了です。



続いて、オランダドライフラワーを使った樹木を作ります。オランダドライフラワーはそれなりに大きく切り出さないと樹木らしい枝ぶりにならないので、約5cm長に切り出しました。



幹および枝をフラットホワイト・ミディアムグレイの微量のフラットアースを混ぜたエナメル塗料で筆塗りしました。若い木という設定で、少し薄めの色合いにしています。



葉はトゥリークの街路樹同様、Scenic Express製「スーパーリーフ(Medium Green)」を濾したものをマットメディウム水溶液で固定しました。



西飯倉スクエアに仮配置したところ。再開発エリアに似合う、線の細い若木のできあがりです。



最後に、現在再開発エリアを中心に使用しているジオラママット(芝生マット)を置き換えるべく、スタティックグラスによる芝生表現を試行錯誤中(写真奥)です。

23/10/01 - 街路樹の製作

ようやく西飯倉のレイアウトに戻ってきました。真っ先に手をつける必要があるのは街路樹で、今回は前回使用したミニネイチャー「枝葉」とは別の材料で葉を表現したいと思います。



こちらが「作り方」に沿い、トゥリークをベースにオランダドライフラワーを接着し塗装した幹・枝です。



ゴム系接着剤の実質的な上位互換である「ボンド布用クリヤー」を使用し、ブッシュ製「スポンジ(細目)(明るい緑)」を接着していきました。



マットメディウム水溶液(マットメディウム:水=1:3)に、筆や指を使ってスポンジ(細目)の上に塗りました。塊になってしまった部分はティッシュで軽く撫でて吸収し、ダマにならないようにしています。



葉にはScenic Express製スーパーリーフ(Medium Green)を使用、粗めの茶こしで濾して粒度が細かめのものを選別後、上から振りかけるようにして固定しました。



マットメディウム水溶液塗り→振りかけのプロセスを2周行い、完成です。



ミニネイチャー「枝葉」を使ったもの(左)と比較すると、繊細さ・透け感では今回製作したスポンジ(細目)+スーパーリーフを使ったもの(右)に軍配が上がります。ただスポンジの個別粒が小さめなこともあり、葉のボリュームは控えめですね。ミニネイチャー「枝葉」の弱点である「色が濃い太い枝」がないのは良いです。



レイアウトの駅前風景と合わせるとこんな形です。今後地面部分も含めて手を付けていきます。
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