レイアウト製作記 No.7

Nゲージレイアウトの製作記です。作業の進行にあわせて随時更新します。

08/9/21

ストラクチャーの続きをと思っていたのですが、雨で塗装ができなかったため残念ながら延期です。そろそろ海辺のレストランにも着手したいところです。



樹木を追加し、架線柱を仮置きした車庫周辺です。建物はお察しの通り建物コレ「町工場C」を中心に、KATOの「鉄道官舎(旧製品)」を組んだものと街コレ第4弾の「交番・詰所」を配置しています。町工場Cには、先日発売された「バス停B」の屋根の一部を切り詰めた倉庫らしきものを併設してみました。手前に見える定番の廃車体倉庫は鉄コレの貨車で、まだ塗装待ちです。



TOMYTEC製ザ・樹木の「竹」です。評判はあまり良くないのですが、売切を恐れて3箱も買ってしまいました(笑)



幹パーツが鮮やかな黄緑色というのがイメージと合わないので、エナメル塗料のフラットホワイトでドライブラシして色をくすませ、配置したときに横に傾くように全体を曲げました。



付属の"フォーリッジ"はフォーリッジクラスターにポリファイバーの繊維を混ぜたような独特な素材で、標準的なスポンジよりも繊細で葉っぱらしさが出ています。色合いも暗めで落ち着いていて、いい感じです。



KATOの樹木キットと同じようにまず全ての先端につけてから、大きめの塊を追加していくやり方をとりました。使用した接着剤はゴム系です。数があるので、高さを切り詰めて街路樹にしてもよさそうです。



変化をつけるため、地面は土をイメージしてレッドブラウン(アクリル塗料)をあまり薄めずに筆塗りしました。実際は写真よりも赤が弱く、フラットアースのベタ塗りと比較するとこちらに軍配が上がります。



空き地で遊ぶ子供3人。米国から来たWoodland Scenics製「Baseball Players I」「Baseball Players II」の野球少年たちですが、野球ができるようなスペースがなくキャッチボールで我慢してもらっています。近くにいる犬はアイコムの「検問セット-1」に付属するものです。



ちなみにアイコムの人形はダイキャスト製で、オーバースケールですがユニークなラインナップが楽しいです。台座がついているので足の形に合わせてニッパーで折り取り、さらに鉄ヤスリで削って調整しています。左から比較用のKATO製(Preiser製・1/160)、加工後、加工前です。

08/9/13

久しぶりの更新になってしまったことをお詫びします。

今回は街コレの小改造・再塗装に挑戦しました。それにしても、街コレ系の建物のガラスパーツはがっちり接着されており撤去するだけで苦労します。私は綺麗に取るのははなっから諦め、ニッパーで破壊するようにして取り外しています。塗装もシンナーやイソプロピルアルコールではビクともしないので上から塗ってしまいました。



まずは小改造と再塗装で作った工場の建物から。街コレ第5弾の劇場を2つ使い、同じく第5弾の銭湯の張り出しを追加して形態に変化をつけています。本体の壁をベージュで塗り直し、色さしも最初からやり直しています。屋根にはGM製バルクパーツの換気装置を接着して工場らしさを強調しています。



次にあまりの人気で(?)単独再生産となった建物コレ「町工場A」に付属する建物を塗り替えました。大きな扉はマスキングして全体に薄いグレーを吹き付け、エナメル塗料のフラットブラックとハルレッドを薄めて汚しました。パーツ取り付け用の穴をなんとかする必要がありますね。



塀は「町工場B」に付属するもので、色合いがちょっと青っぽかったのでこれも塗り直して配置しています。製作中の事務所はModel Powerの完成品を改造中で、次回詳しくご紹介します。



放置していた飛行場に手を入れました。GM製「保線区車輌と詰所」についてくる詰所を組み立て、薄いグレーで塗装したあと、屋根をフラットアースで、壁をフラットブラックで墨入れし、ドアをミディアムブルーで色さししています。小物のドラム缶と積み上げられたタイヤは前回組み立てたMicro Engineering製、車はWTM第3弾のキューベルワーゲン(空軍仕様)です。
またこの写真ではよく見えませんが、アイコムの「検問セット-1」「軍用資材セット-1」に付属する人形を置いています。

さらに緑褐色→コースターフ明緑色で緑化して一通り形になりました。早く鉄条網フェンスが欲しいところです。



灯台に直径1mmのプラ丸棒でガラスパーツ部分を追加しました(透明プラ板はまだいれていません)。横のレンガ物置はKATOの「機関区施設セット」に付属するもので、エナメル塗料のフラットホワイトで墨入れするだけでいい雰囲気になります。屋根は以前変な色に塗ってそのままになっていたので、GMの鉄道カラー35番で塗り直しました。ストラクチャーに鉄道カラーは少しもったいない気もするのですが、おすすめの色です。



岩場に明緑色のコースターフを雑草として追加しました。フォーリッジ感覚で塊ができないようにすると単色でもいけますね。



波止場へと続く線路周りに紙粘土を塗りました。その上の岩場は小石とコルク片で製作中ですが、どうもイマイチなので
やり直しを検討中です。



こちらは一目ぼれで購入したRailway Express Miniatures(REM)の「Velocipede」キットです。ベロシペードは3輪の軌道自転車ですが、日本にもあったかは分かりません。REMの製品は"Lead Free"、すなわち鉛が使われていないほか、組みやすさにもこだわっているようです。



結構前に組んであったので、プライマー吹き付け後、黄色を吹いてエナメル塗料で色さしして完成です。2台入りですが1台はオレンジの塗料待ちで塗装は保留としました。そういえば通電したらショートしてしまうかも…。



先日発売されたバスコレ第12弾を購入しました。相変わらずシャープな仕上がりでよく出来ています。TOMYTECさんにはぜひ神奈中を出していただきたいですね。

08/8/23

今回は小物を中心に作業しました。



まずはガソリンスタンドの続きです。以前本体を完成させたMicro Engineeringの「Gas Station」に付いてくるTow Truck(レッカー車)はバリだらけで、金型が悪いのかディテールもほとんどつぶれてしまっています。窓は抜けていませんが、合金製のミニカーも多いアメリカでは(少なくともNでは)市民権を得ているようです。塗装はイメージしていた色がなかったので保留としました。



Tow Truck以外にもこんなに合金製アクセサリーがついてきます。これらの小物類のほとんどはMicro Engineeringから単品でも出ています。こういった合金製パーツはバリを削るとすぐにヤスリが目詰まりするのがちょっと厄介です。



そして大量の削りカスを見ているとさすがに体に悪い気がしてきます。この警告はDurango Pressのキットに入っていたもの。「作業中に目をこすらない、飲食をしない、喫煙しない、そして触ったあとは手を丹念に洗うこと。」とのことです。



アサヒペンのプライマーを吹き付けたあと、いつものようにアクリル塗料を吹きつけ、エナメル塗料で仕上げました。後ろに写っている塀は建物コレクション「町工場C」の塀をガソリンスタンドの面積にあわせて切断し、再塗装したものです。



ちょっと暗いですが、ほぼ完成したガソリンスタンドです。店はタンクローリーに合わせて出光になる予定です。



ずっと放置していたボードウォークも作業を進めました。製作記5に掲載した元Life-Likeの街灯をダークグリーンでスプレー塗装し、フラットブラックをドライブラシして完成させて配置しました。



また、どこかおしゃれな感じのベンチとゴミ箱はNew Rail Models製の「Bench and Trash Receptacle」を組んだものです。"laser-cut"といわれるレーザーカット済のバスウッドのキットです。このような形態のキットには初めて挑戦しますが、なんと専用の冶具までついている親切設計で助かりました。塗装はバスウッドの質感と色を活かすため、パーツを切り離す前に薄めたフラットホワイト(エナメル塗料)を塗ったのみです。余談ですが冶具って英単語jigの当て字なんですね。



勢いに乗ってGM製「燈台・漁船・防波堤」の灯台と電柱を塗装しました。灯台はバニラで塗装後、フラットブラックでウォッシングしました。ですがバルクで購入したため透明パーツ部分は自作の必要ありです。電柱はウッドブラウン吹きつけ→バフでドライブラシの手順で塗装し、設置しました。後ろに見えている転落防止用の柵は建物コレの「町工場A」に付属していたものをそのまま使っています。



TOMYTECのザ・樹木「くろまつ」を組み立て、幹パーツを再塗装して配置しました。黒松なのに何も考えずにバフ吹きつけ→エナメル塗料のフラットアース筆塗りで着色してしまったのは内緒です。付属のフォーリッジはクランプフォーリッジをさらに崩れやすくした感じで、木が倒れると欠片がたくさん落ちてしまうのが欠点です。色合いはかなり鮮やかな緑です。ちなみにこの写真では隠れてしまっていますが、木の後ろにはGM製の定番商品「土蔵と店蔵造りの店舗」に付属するお稲荷さんが建っています。



貯水塔を囲む塀は街コレ第2弾の「木造平屋住宅」についてくるものをちょうどいい長さにカットし、アクリル塗料のマホガニーを筆塗りして、その上にエナメル塗料のミディアムグレイでドライブラシしました。



あとはお気づきのようにストックしてあった人形の足にAccent Glueを塗り、いろんな場所に立たせてあります。やはり人形の効果は大きいですね。

08/8/17

マイクロエースから小田急8000形、鉄コレから1800形の発売が決まりましたね。小田急ファンとしてはうれしい限りです。個人的には今月発売予定のアイコムの小型車両(木曽)も気になります。



まず、未塗装だったコントローラー台を水性塗料でハケ塗りしました。



次に長らく放置してきた山に木工ボンドでフォーリッジクラスター(緑色)を貼りました。それにしても、以前に貼り付けたところはすっかり色褪せてしまって全然色が違っています。



工場の周りと駅舎の横にGMの石垣パーツをハサミで切って木工ボンドで貼り付けました。ボンド乾燥後、紙粘土でなじませて塗装する予定です。



再び池・Junk Yard周りに戻ります。水面の色はフラットアースと濃緑色のエナメル塗料を混ぜ、少し薄めたものを筆塗りしました。池というよりは沼という感じです。いつものようにグロスポリマーメディウムを上塗りして一応完成です。岩はいままではもっと白っぽい色合いにしてきましたがミディアムグレイもいいですね。



Junk Yard周りに塀を追加。建物コレクション「町工場A」に付属する塀をある程度の間隔で切断し、線路のカーブにあわせて接着し直しています。



廃車体倉庫は色が暗かったのでフラットホワイトでドライブラシしました。



Junk Yardの主人(手前)とお客が何かを取引中。品物の箱は街並みコレクション第4弾「日通営業所」の付属品です。色調がオレンジすぎておもちゃっぽいので、この後バフとフラットホワイトを混ぜたものを筆塗りしました。人形はいずれもザ・人間の「歓楽街の人々(B)」です。

08/8/9

夏期休暇を活かして作業中です。今回はJunk Yard、池周辺の作業の続きの作業を行いました。



まずは地面の塗装です。いつものようにエアブラシでアクリル塗料のバフ:ミディアムグレイ=1:1を吹きました。色調を合わせるため合金のジャンクパーツにもしっかり吹き付けておきます。



迷っていたジャンクの色ですが、フラットアース単色をエアブラシで細吹きしました。ベースが地面の色なので発色もよく、エアブラシによる吹きつけなので細かい彫刻を潰すこともなく成功しました。



いっぽうこちらは廃車体倉庫にする予定のメタリックブルーの貨車(Caboose?)です。米国で入手したもので、おそらく子供向けの玩具だと思うのですがNゲージ風の下回りも付属していて謎は深まります。ウェザリング等の実験台にしていましたが、このたび倉庫に転身させることにしました。屋根上のベンチはおそらく後から追加したものです。(追記: 貨車はCorper Toys他複数の会社から販売されている「Die-Cast Pull Back Train Set」のものと判明しました。ダイキャスト製なのは機関車だけで貨車は見ての通りのプラスチック製、製品状態ではベンチレータはありませんでした。)



アクリル塗料のミディアムグレイを筆塗りし、エナメル塗料のフラットブラックでウォッシングのあとフラットホワイト、フラットアースでドライブラシしました。どことなく軍用車両っぽくなってしまいました。



ようやく形になってきたJunk Yard。これがずっとやりたかったんです。前回ご紹介した合金製パーツ3点のほかに、WTM第3弾のキューベルワーゲン、アイコム製のドラム缶(「軍用資材セット-1」より)、Model Power製の自動車(「Station Set」に付属)を同じようにフラットアースで汚して並べています。最後に仕上げでフラットアースをジャンクパーツの周りの地面にも吹いています。ちなみに手前の倉庫はKATOの「ローカルホームセット」に付属する線路班倉庫を組んだものです。



岩はミディアムグレイ(アクリル塗料)を筆塗りしました。さらに底と池の周辺をエナメル塗料のフラットアースを薄めて塗っています。水の色はまだ入れていませんが、このままでもいけそうなくらいのいい色合いになっています。



ちなみにフラットアースを黒い貨車に吹き付けるとうまい具合に白っぽくなり、下回りのウェザリングにも効果を発揮しそうです(なるべく細く吹いたほうがいいです)。

08/8/7

今回は緑化を離れ、色々なところに手をつけてみました。



まずは池に岩を追加しました。岩は以前ご紹介したコルク片で、今回は撒いてからボンド水溶液で固着しましたが紙粘土に押し付けていく方法のほうが失敗がないと思います。このコルク片は岩にしては小さいので、もっと粒の大きいコルク片か石を入手したいところです。



次に角型の爪楊枝を1.5cm長にカットして並べお稲荷さんへの階段としました。紙粘土を少量上から塗って水を加えなじませるのですが、あんまり階段の形がぼやけないように気をつけました。



次にMicro Engineering製「Gas Station」を組み立てました。中身は普通のプラキットですがわくわくします。本体の他に、合金製のアクセサリーパーツとレッカー車も入っています。どうやら合金に鉛が使われているようで、右下のような怖い警告シールつきです(笑)。有難いことに他のアクセサリーパーツもみんなこのシールがついてきます。



塗装待ちのパーツと共にまずスプレー塗装。



本体はバニラをスプレー塗装したあと、エナメル塗料のフラットブラックを薄めて全体に塗って、それがうっすら残るように溶剤をつけたティッシュでふき取って色調を落ち着かせてから、窓枠を濃緑色、張り出し部分の屋根をクロームシルバー(いずれもエナメル塗料)で塗りました。屋根は薄めの青で塗ったあと、エナメル塗料の比較的濃い青を薄めずにまっすぐ
筆の跡が残るように塗り、トタンを表現しています。その後フラットブラックも同じように塗って、最後に周辺をハルレッドでちょこっと塗って錆を表現しています。アクセサリー類がないのでまだ寂しい印象ですね。



工場のパーツ類は基本的にフラットブラックでウォッシングし、Accent Glueを塗って立たせました。だいぶ工場らしくなってきました。



Junk Yardに配置する合金(ホワイトメタルかピューター)製のアクセサリーパーツの下地塗装をしました。使ったパーツは・Micro Engineering製「Stacked Tires」(7pcsとありますが"stacked"状態のタイヤの塊は2つだけで、あと5つはバラのタイヤです)
Model Tech Studios製「Work Yard Clutter」
Model Tech Studios製「Fisherman's Goods」
の3つで、アサヒペンのプライマーで下塗りしたあと、タイヤにはフラットブラックを、他のジャンクパーツにはベースとしてフラットホワイトをエアブラシで吹いておきました。



パーツをゴム系接着剤で地面に固定し、「置いてある」ようにみえないよう少量の紙粘土で地面となじませました。地面の色を吹き付けたあと、メーカーさんの完成見本を参考に塗装する予定です。

次回はまずJunk Yardと池周辺の地面の塗装ですね。

トップページに戻る