レイアウトの作り方:「地面」をつくる

Nゲージレイアウトの製作法をマニュアル化しています。

「地面」をつくる

未舗装道路や土に代表される地面を表現する方法を紹介します。

1. モデリングペーストでつくる

リキテックス製のモデリングペーストを利用した地面の製作方法をご紹介します。モデリングペーストは伸びの良いペースト状素材で、指で伸ばして少量の水を加えるだけという紙粘土さながらの手軽さがありながら、紙粘土の弱点だった「食い付きがイマイチ」「後工程の水溶液で若干溶け出してしまう」を克服した素材です。一方で、紙粘土ほどではないにせよ、開封後は容器の中で硬化が進みやすいという弱点もあります。

こちらは施工前のスタイロフォームです。

まず一層目を作ります。原液のモデリングペーストを薄く塗り伸ばし、ごく少量の水を指先に付けて表面を撫でて表面を均一化します。この時点では指の跡は残ってOKです。

乾燥後、一層目の上に二層目を作ります。工程としては一層目と同じで、水の量が多すぎないよう特に注意します。モデリングペーストはもともと食い付きのよい素材ですが、一層目が下地となり更に食いつきが良くなっています。指で表面がある程度均一になったら、表面を化粧用のメイクスポンジかティッシュで優しく叩くようにポフポフして地表を整えるとともに、自然なざらつきを与えます。

最後にエアブラシで吹き付け塗装、あるいは筆塗りして完成です。作例ではフラットホワイト・ミディアムグレイ・バフを吹き付けています。筆塗りの場合当該色のエナメル塗料を混ぜてよく薄め、色合いをみながら何度か重ね塗りします。

2. 紙粘土でつくる

安価かつ乾燥後の割れがほぼなく、かねてより愛用されている素材です。後発のモデリングペーストと比べると、後工程の水溶液で表面が少し溶け出してしまう等の弱点はありますが、スキマ埋めや多少の地形造形もこなす万能性は紙粘土ならでは。

伸びが命なので、可能であれば新品を用意します。



まずは水を加えず、紙粘土を少量ずつ盛り、薄く押し広げるようにして食い付かせます。



指先に水をつけて表面をならします。この時どうしても紙粘土が剥がれてしまう部分は乾燥後に紙粘土を追加し、水で表面をならす工程を行います。

こちらが剥がれを修正した状態です。

最後にエアブラシで吹き付け塗装して完成です。作例ではフラットホワイト:ミディアムグレイ=2:1+バフ微量を吹いています。
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