レイアウトの作り方: 樹木をつくる

Nゲージレイアウトの製作法をマニュアル化しています。

樹木をつくる

2通りの樹木の製作方法をご紹介します。使用する素材は異なりますが、塗装した「幹や枝」にスポンジ等の「葉」を組み合わせるという根本の構造は同じです。

1. トゥリーク+オランダドライフラワー+ミニネイチャー「枝葉」

銅線素材「トゥリーク」の幹、オランダドライフラワーの枝、ミニネイチャー「枝葉」の葉を組み合わせる方法をご紹介します。

光栄堂製の銅線素材「トゥリーク」の枝を整形します。作例では5cm/4cm/3cmの3種を使用しており、3cmと4cmは銅線の本数が同じで長さのみ異なり、5cmは銅線の本数が多くなっています。5cmのトゥリークは幹の直線部分がやや長いので、下から約3mmを金属用ニッパーで詰めています。

タミヤパテを原液で塗り、粗い表面に仕上げます。できる限り塗り漏れのないようにします。

オランダドライフラワーをハサミでちょうど良い大きさに切り出し、瞬間接着剤でトゥリークの枝に接着します。枝の上側だけでなく下側にも付けるとバランスがよいように感じます。またレイアウト固定用 兼 塗装時固定用に、幹の下部を金工やすりで均したうえで洋白線を瞬間接着剤で接着します(作例では直径0.6mmを使用)。

幹と枝を塗装します。作例ではフラットホワイト:ミディアムグレイ:フラットアース=2:1:1を吹き付けたあと、薄めたエナメル塗料のフラットアースとダークグレーを筆塗りしています。

木の葉の表現に使うミニネイチャー「枝葉」をハサミで細かく切ります。作例では「白樺の枝葉」と「ブナと枝葉」の夏の盛りを使用しています。

葉の色調調整を行う場合、接着前のこの段階で行います。作例では「ブナの枝葉」の鮮やかな緑を落ち着かせるため、ケースに両面テープでふわっと貼り付けて仮固定し、フラットホワイト:フラットグリーン:イエローグリーン=1:1:1を吹き付けています。

ゴム系接着剤より扱いやすい「ボンド 布用クリヤー」を爪楊枝等を使って枝に塗り、「枝葉」の木の葉を接着して完成です。

2. 広葉樹キット (プラ幹+ギガプランツ)

KATOの「広葉樹キット」(樹木キット)の製作方法を紹介します。



幹パーツのバリを取り、目立っている円形のイジェクターピン跡とその周辺を削ったあと、枝をねじって形を整えます。



表面の油分を中性洗剤で洗い流し、塗装に移ります。軟質のプラスチックですが塗料のノリは特に問題ないようです。作例は茶系でベース塗装ののち、ミディアムグレイ・フラットアース・ダークグレーのエナメル塗料を薄めて筆塗りしています。


キットに付属のギガプランツを小さくちぎり、枝の先を覆うようにボンド布用クリヤーで接着します。このとき、どの角度からも太い枝の先端が見えないようにします。作例ではライトグリーンのギガプランツを使用。

先ほどより少しだけ大きめにちぎったギガプランツを枝に接着して葉ぶりをよくしていきます。


最後に、枝の密度の不足を補うようにやや大きめのギガプランツを少し指で伸ばして接着して完成です。

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