レイアウト製作記 No.30

Nゲージレイアウトの製作記です。作業の進行にあわせて随時更新します。ストラクチャーは主にジオコレをベースに再塗装・改造を 施して楽しんでいます。

21/01/04

あけましておめでとうございます。本年も「それなりレイアウトの作り方」を宜しくお願い致します。さて、まずはスタジオミドの「標識・電柱セット」の電柱を完成させます。



碍子をひたすらフラットホワイトのエナメル塗料で色差ししてひとまず完成です。いずれは巻広告などのディテールに凝りたいところです。



こちらが仮置きしたところ。ボルト表現なしのそっけない電柱ですが、街の風景に密度が加わるとともに、縦方向の広がりが出ますね。



次はレイアウトの表面塗装です。コンクリートをイメージし、スタイロフォームの表面をニュートラルグレーIIで筆塗りします。色合いがちょうどパールグレーベースの歩道タイルに近いことがわかります。



以前スカイグレイで試験塗装した部分も同じくニュートラルグレーIIで上塗りしました。青味や黄味がなく、都市の風景を自然に構成してくれる良い色です。これでつや消しだったらより最高だったのですが...



また、タミヤのミディアムグレイ(写真奥)で塗装していたアスファルト舗装面についても、ガイアノーツのニュートラルグレーIII(写真手前)で試験塗装してみました。塗料の伸びが良く、筆塗りでもムラができにくいです。



このアスファルト塗装を一気に全体に展開しました。気になっていたムラをなくすことができ、また明度が下がったこともあってアスファルト感が増しました。ただツヤあり単色塗りのため、このままではおもちゃっぽい印象が拭えず、今後色調をエアブラシでトーンダウンすることを考えています。



さて前回設置したピーコックグラスの街路樹がいまいちピンと来ないので(笑)、ファインリーフフォーリッジ(明緑色)を使った樹木を試作してみました。さすがウッドランドといいますか、枝の染色の色合いが絶妙です。今後繊細な樹木をうまく量産する方法を考えたいと思います。

20/11/27 - 再開発ビルの屋上をつくる2

まずは再開発ビル屋上の続きです。



Evergreenの0.75mm角棒と0.5mm角棒を組み合わせて窓枠を作成しました。



同じくEvergreenの0.7mm厚プラ板で簡単に内装の間仕切りを作成し、透明プラ板の窓セルを追加しました。エレベータドアはEvergreenのMetal Roofingを使いお手軽に再現しました。



これで大枠は出来上がりで、あとは塗装ですね。



スタジオミドの「標識・電柱セット」を12本追加製作し、さらに前回製作分を含めてプラ棒を2本追加しました。



こちらはとりあえず基礎塗装としてミディアムグレイを吹いたところです。根本部分にはフラットアースをさっと吹きましたが、若干赤が強すぎた気もします。別パーツのトランスはスカイグレイにフラットホワイトを混ぜたもので塗装しました。



さて次は地面です。コンクリートをイメージした表面塗装は、ガイアノーツの「ニュートラルグレーII」で再挑戦。明るさ、色合いともに良い感じだったので、この塗装を全体に展開しようと思います。



最後に、製作記No.23で量産したピーコックグラスの街路樹を直径0.5mmのドリル孔で仮配置しました。歩道まわりが出来上がるにつれ、少しずつ全体像が見えてきました。

20/11/01 - 屑鉄屋のケ100

幼少の頃に読んだ(と言えるかは分かりませんが)カラーブックス「蒸気機関車」。最近無性に読みたくなり、中古本を購入しました。



印象的な写真の多い本ですが、特に強く印象に残っていたのが「久留米の、ある屑鉄屋の店先に置かれたケ100」の写真です。今回はこちらのシーンをモチーフにした情景を作りたいと思います。



主役となるのは津川洋行の「有田鉄道コッペル1号機(在籍時)」。やや車輪が大きいように感じられるものの、つや消しの仕上げなど全体的によく出来ています。



まずいさみやの「常温黒染液」を使い、キャブ内部のモーターや下回りの金属部品をトーンダウンさせます。このあと有田鉄道コッペルの特徴である煙突の延長部はカットしました。



エアブラシでマホガニーを全体に吹き、さらにハルレッドを吹き付けて赤錆を表現しました。

次にお供となるアクセサリーです。近くに置くパレットにはModel Fab(N-train)「10 pallets」を使用し、製品塗装はやや黄味が強いので全体をフラットアースとダークグレーのエナメル塗料でウォッシングしたのち、灰色9号を薄く吹いて彩度を下げました。

トタン塀はこばるの「プラノイタ(波板)」を灰色9号で塗装しフラットアースのウェザリングで仕上げたもの。実物の塀はもっと高いようですが、周囲の小物とのバランスを考慮してアレンジしています。転がっているガラクタはNo.25で製作したウッドランドの「Assorted Junk」で、ハルレッドを吹いて主役と色合いを揃えました。

合わせるとこんな感じです。あとは草の表現があると、よりそれっぽくなるような気がします。

お遊びでモノクロ加工してみました。そっくりとまでいかなくても、雰囲気は出せたのではないでしょうか。

20/09/29

まずは以前より気になっていた歪みの多い高架線(elevated track)の分解再組立を行います。



高さが不統一でガタガタしていたのをなんとかすべく、低粘着両面テープを貼ったプラ板に仮固定してからパーツ同士を接着する方法で組み直しました。

寸法が合わない部分はプラ板によるスペーサーを挿入したり、「複線ワイドラーメン架線柱」を新たに切り出したりして調整しました。

次に、レイアウトに電柱を追加します。使うのはスタジオミドの「標識・電柱セット」で、1製品あたり電柱は4本のみでコストパフォーマンスは悪いのですが、ジオタウン製品と比較して細身で高さもちょうどいいことからこちらを選びました。



こちらがまず20本組んだところ。高さは実物換算12.5m、テーパーがかかったリアルな形状です。ただし足場ボルトの表現はなく、「電柱のある風景」に期待される雑然さに欠けるのはイマイチ。



あまりにも見た目が素っ気ないので、実物を観察して0.5mm幅プラ棒を追加してみました。この仕様を他の電柱にも展開したいと思っています。



前回使用した着色プラ板を使い、モックアップレベルですが駅前にガラス張りビルの外壁を組んでみました。



最後にレイアウト表面にコンクリートをイメージしてスカイグレイを試し塗りしてみました。想定はしていたもののやはりコンクリートにしては色が濃く、青味も強くこれは失敗でした。

20/08/12 - 再開発ビルの屋上をつくる

おかげさまでレイアウト製作記もNo.30を迎えることができました。今回は西飯倉交差点に立つ再開発ビル、「西飯倉スクエア」の屋上にちょっとしたレストランと屋上庭園をつくります。



ベースはKATOの「ブランドビル1」で、ディテール豊かな屋上が自慢ですが今回の施工にあたってその一部を取り外します。こちらが製品状態から機械室、機械室に上る階段、フェンス、一部採光窓を撤去したところです。



新しい建屋を追加します。壁面と床面はEvergreenのSidewalk、屋根はこばるの「コンクリート壁」を使用しました。



さらにEvergreenのV-Grooveで木製のテラス、着色透明プラ板でガラスの歩道部分を追加し、タケダ製「芝生マット(イエローグリーン)」で屋上緑化を表現しました。



透明着色プラ板でフェンスを新製し、人形と以前製作したセパレートベンチを仮置きしてみました。

建物と組み合わせるとこんな感じです。今後、窓枠や窓ガラスなどの作成を通じ形にしていきます。



次にレンガ調ビルに入居するお店の看板を作成して印刷、マットメディウムで固定しました。店名は今回の建物のモチーフとしたお店のパロディです。

11年前に製作記No.9にてSWAT tank風に再塗装したザッカ製の装輪装甲車に、モーリンのパトカー用デカールでPOLICEの表示を入れました。



最後に、鉄コレ「大阪市交通局30系(ステンレス車)」が入線しました。右側は旧製品の北急7000です。連結器周りの造形改善や屋根モニター別パーツ化もあるのですが一番良くなったのは塗装で、少し暗めになったステンレスメタリックがとても格好良いです。鉄コレはコストの関係か塗装で損をしてしまっているケース(塗膜の厚みor隠蔽力が足りず生っぽい色や高すぎる彩度)がありますが、この製品はバッチリでした。方向幕をフラットブラックのエナメル塗料で塗りつぶし、自作した米国風の黒地方向幕を貼り付けてできあがりです。

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